オルト・デイ・ソーニをご支援・ご声援くださいました皆様へ / 2012年8月30日 森まゆみ発

イタリア・サルディニア島で福島の子どもたちを12人招いてキャンプが行われました。私は人と人を繋ぐ輪におり、その下見に行っただけでなんの寄与もしていませんが、こんな活動もあるということを知っていただきたいと思います。「何でイタリアまで行くことがあるのか」という声もあったそうですが、イタリア在住の方たちの「自分たちの場所で出来ることをしたい」という情熱が実を結び、ミラノ市を動かし、医師会の協力を取り付け、福島の子どもたちにはよい保養となったようです。
日本全国でもこの夏、さまざまなキャンプが行われました。
こうした情報は以下から得ることができます。福島より線量の高い宮城の子どもたちも参加できるキャンプもあります。
http://fukushimakenren.sakura.ne.jp
http://www45.atwiki.jp/childreninfukushima/tag/夏休み疎開


オルト・デイ・ソーニをご支援・ご声援くださいました皆様へ(7月12日)

「オルト・デイ・ソーニ」は、昨年10月の発足後、本当に多くの方に支えていただき、
初年度になります今年、12名の子ども達を福島からイタリアに招くことができることになりました。
スタッフ一同、皆様の温かいご支援とご声援に、心より御礼申し上げます。

子ども達は7月27日にローマ経由にてサルデーニャ島に到着し、1ヶ月の夏の滞在を経験いたします。
男の子6人、女の子6人の合計12名で、年齢は7歳から12歳の子ども達です。

滞在する場所は、サルデーニャ島の西、オリスターノ市のマルッビゥという人口5000人ほどの町。自然公園の中にある、市が所有する宿泊施設を1棟お借りし、子ども達とスタッフとともに一緒に寝泊まりします。宿泊施設のすぐ脇には、子ども達が思い切り遊べる広い公園もあり、海には車で15分ほどで到着します。

私たちの活動「オルト・デイ・ソーニ」の出発点は、被災地の子ども達のために、イタリアから何ができるのか?イタリアにいる私たちだからこそ、子ども達のためにできることは何なのか?ということでした。たどり着いた答えは、イタリアがもつ素晴らしい特質を活用し、未来を紡ぐ豊かな体験を子供たちに 与えてゆこう、というものでした。
豊かな食と自然に恵まれ、多様な文化と歴史に彩られたイタリア風土。人間らしいことを効率よりも 重視し、人の個性を大切にするヒューマンなイタリア気質。それらを強い味方に、被災地の子供たち の心身の健康とグローバルな成長を応援する、イタリア転地保養プログラムを推進することをメイン ミッションに掲げたのです。

イタリアの豊かな大地で、自然との触れ合い、シンプルながら滋養味豊かな食で、外でも安心して遊ぶことができない福島の子ども達の、心と身体を元気にしてもらいたい、と願っています。

この夏、宿泊施設の前の庭に、オルト(小さな畑の意)をつくって、自分たちで野菜やハーブを育てます。食べ物ってどうやってできるのかな?ピッツァの具を自分で並べてみよう、パンを一緒に焼いてみよう、地元の名物の陶器で自分が使うお皿を創ってみよう!など食べるという行為の楽しさ、またそこに流れる時間の豊かさを、スローフードの国イタリアで実感してもらいたいと願っています。

今年の子どもたちの選抜については、放射能線量が国の基準である年間1ミリシーベルトより高いところに住んでいる、あるいは住んでいた福島県の子ども達、経済的に保養資金の捻出が難しい子ども達を、募集対象いたしました。

子ども達が地球人としての視点をもち、元気にたくましく、日本に帰っていってほしい、と願っています。私たちの協会名「オルト・デイ・ソーニ=夢を育む小さな畑」の名の通り、小さな畑ながら子ども達の夢を育むよう、私たちはこれからも、オルト(畑)を耕し続けたいと思います。

これからもホームページ等に活動報告をアップしてまいる所存です。
今後とも、何卒温かいご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

>>詳細な資料は、こちらをクリック下さい。
http://kayo109.lolipop.jp/ProjectJP.zip

イタリア・ミラノ社会貢献事業振興団体
ORTO DEI SOGNI オルト・デイ・ソーニ
www.ortodeisogni.org

小林もりみ
クラウディオ・カルタ
徳永佳代
ティツィナーナ・ストラッチーニ
定成幸代
アンナ・ミニャーニ

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