【5/18-21】 いわきに行ってきました。/ 池本英子

皆様へ
いつも大塚モスクの支援のご協力ありがとうございます。
18日(水)から21日(土)までいわきに行ってきました。
チーム・アサダ(浅田保雄さん、森まゆみさん、池本達雄、池本英子の4名です。かってに私が命名しました)

18~20日は大塚モスクの手伝いでしたが、21日は私たちが直接炊き出しを担当し、モスクの方々のお手伝いで江名小学校に食事を届けました。
【メニュー】
鶏肉12キロ!のから揚げと17本のさばを煮ました。大きな鍋ですが、浅田さんがコック長です。
メニューは、さばの味噌煮、子どもさんからの希望のあった鳥のから揚げレタス添え、
肉じゃが、キャベツときゅうりの塩もみ、ねぎの味噌汁、新茶と湯本温泉のみそ饅頭、
子どもさんには、いわきJCのお二人から大きな苺入りシュークリームがありました。

大塚モスクの炊き出しは、いわきモスクに2名が常駐して続けられています。
いわきモスクの方々との協力で毎日炊き出しを行っています。
38回までの大塚モスクの支援の報告は、HPでご覧下さい。www.islam.or.jp

いわき市は常磐道を使って三時間半で行くことができる距離にあります。
美しい海岸、砂浜、漁港に恵まれた町です。
大きな港もあり、石油備蓄基地や海外との航路があります。
原発から近い距離(最短30キロ)です。

避難所は、閉鎖、統合された所も多くあります。
提供住宅(福島県が借り上げして提供)は民間、公的住宅です。
住宅の入居時には、日本赤十字社から六点セット(電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機など)が提供されます。

お話を伺った皆様は、家を失ったこと、地震の大きさ、津波への不安、そして
原発への不安を語ってくださいました。
「人生がくるってしまった」この言葉の現実を感じました。

3月11日の地震よりも原発への心配で、いわきの町の三分の一の方が市外に避難したそうです。
私たちが泊まった湯本温泉では町に人がいなくなったということでした。
今も市外に避難している方も多くいるということです。

今回は、4名でいわきに行きましたが、いわき青年会議所、地域誌、日々の新聞、
3月15日にいわきで原発止めてと行動をおこした方にお会いしてお話を伺えました。
また湯本温泉の宿の方、近隣の方、訪ねた各箇所でお話をうかがうことができました。
以前いわきに講演に行かれたことがある森まゆみさんがご一緒だったのでいわきの方々にお会いしてお話を聞くことができました。

炭鉱記念館を一人で開設している86歳の館主の言葉、
裏山の筍を毎日切りに行くんだよ、シーベルトが高くてせっかく出来た筍は
今年はだれにもあげられないんだよ。竹に延びていくから毎日切るんだけど
その時に線香を二つに折って拝んでいるよ、
竹の精に申し訳ないって拝むんだよ」

山菜も同じで今年は食べないそうです。
がんばっぺいわきのステッカーがどこにも貼られていますが、スーパーでは福島以外の野菜を買ったいる方がほとんどでステッカーの貼られた地産地消のコーナーは
人が集まっていなかったことも心に残りました。
海辺も町の中、山の中も大きな亀裂が入る場所があります。新しい断層もあらわれています。
多くの施設が開業されていませんでした。

原発20キロ地点の検問所では、防護服もマスクもしていな警備員が交通止めの交通整理をしていました。
東電で働く作業員の方を乗せてトラックやバスが走っていました。
いわきは、3回の大きな地震、そして原発への不安をかかえています。

炊き出しも続きます。これからもご支援宜しくお願いいたします。

                            池本英子

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