7月9日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です

長くなってすいませんが、NHKスペシャルの紹介をしましたので、責任を感じて流させていただきます。
1)7月3日のNHKスペシャルについて
専門性の高い方々からの感想は、酷評でした。
お茶の線量が高い理由は、周知のこと。なぜ農学の専門家に聞かず、初めてわかったような報道なのか。なかでも那須の線量の高いところについては、すでに県の調査で分かっていること。ヘリを1km毎で飛ばすなど「大変なお金を使って!」と思うだけ。
私は、この調査メンバーの一人近畿大Y教授の研究目的が???でした。
江東区亀戸の土壌が3000Bq以上と5月中旬に発表された方です。
その後、江東・墨田区では、調査を依頼したり、問い合わせしたり、「健康影響はない、土壌の入れ替えの必要もない」という回答です。
土の種類も場所も深さも記述のないデータを発表し、不安をあおり、再調査を受け、なんでもない。
意味がよくわかりません。
ビジュアル化した研究調査がもてはやされる社会であるとは間違いないようです。

2)報道ステーションの吉原発言が反響を呼んでいます
すみだの環境フェアでも主婦が、「原発やめるわけにいかない」「いままで便利さを享受したていたんだから」などの発言の多さに正直がっかりしました。先の戦争の国防婦人会・「銃後の母」と同じ物言いではないでしょうか。

(以下主旨)
城南信用金庫 吉原毅 理事長(56歳)
「3月11日の前は原発はクリーンで安全なエネルギーであると信じて、特に関心を持っていませんでした。ところが今回の事件をずっと見ていると、いかに危険なものであるかということを痛切に感じました。それと同時に、このような原発に頼るわけにはいけないんだということを、普通の企業とか、個人としてもそうですけれど、はっきりと態度を決めて行動していかないと日本全体が大変なことになると改めて気付かされました」

城南信用金庫は震災以降、いち早く“脱原発”を宣言。実際に行動を起こした。3割節電を目標に掲げ、この3ヶ月間ほぼ実現している。

「企業も、その事業を通じて社会に貢献したい。またはそこに勤めている方々も、誇りを持って日々の仕事に取り組んでいると思います。ですから、こうした問題に対して、企業としても、考え方、理想、哲学、魂を持って行動を起こしていくことは当然のことだと思います」
5月からは“脱原発”のために預金や融資も始めた。太陽光発電などを導入すれば、定期預金の金利を高くし、導入のためのローンについても優遇を行っている。

Q.原発はリスクなのか
「原発がないと経済成長が低下して、日本は二流三流の国になってしまうぞとか、あるいは、電気料金が大幅に跳ね上がって経済が大混乱に陥ると、こういう短絡的な議論が今ありますが、金融機関に勤める者としては、いささか首を傾げざるを得ないと思います。本当に原発は効率的なものなのか、もし仮に、純粋な民間ベースで原発事業がスタートするとした場合に、それに融資する銀行が本当にあるかどうか。おそらく一行もないと思います。原発はそれほどコストが高く、リスクが高いのが実情だからです。金融界としては、国が、あるいは東京電力が、あまりにも強力な力を持っているので、これに対して安心していたということがあると思うんですね。ですから東電債(社債)というものが安心な投資商品であると、また融資も間違いないものであるという風に考えてきてしまったんですが、そこに内在するリスクというものを十分に考えてこなかった。それは正直に言って責任があったのかなと思います」

Q.今後どう対応すべきか
「いま政府を始めとして議論が混乱していると思います。それはいろいろな利害関係が絡んでいるから、なかなか思ったことが言えない状況だと思うんですけれども、それはよく分かるんですが、いま大切なことは、我が国の将来、そして子供たちの未来を考えて、大きく舵を切っていかなければいけないということを具体的に進めていくことが大事なんだと思います」

(以上)

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