8月17日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

皆さま
権上です

添付(放射線に立ち向かって生きていくために(8.12) PDF)は、これまでのの改訂版です。近頃、国、東電関係がさかんに「放射線につきあって・」を使うので、タイトルと内容も若干情勢にあわせて変えています。
HPなどへアップされている方は変更いただければ幸いです。

1)コメの早場米結果
千葉、静岡の検査結果が不検出でホッとされている方も多いと思います。
浅見輝男「福島原発第事故ー土壌・農作物の放射性核種汚染」の編集の経験と土壌肥料学会の公開シンポジウムに参加した経験から、以下を感じていました。
1. チェルノブイリ事故は4月下旬、福島は3月中旬、この一か月、早い差によりどれだけ救われた部分があるか。農作物は花が咲いたり芽が出るとき高濃度が与えられると吸収量は格段に大きくなるものがあるため
2. 爆発規模の高さについては、チェルノブイリより福島が低い。これにより、山で汚染物質が止まった部分は大きい
3. 2からの不安材料としては、原発側への山肌の樹木の葉への吸着量はかなりな量である。二次汚染源にならないような手当てが必要。堆肥が心配なのは当然ですね。

2)元祖原子力ムラのコメの世界
かつて、ぜんそく患者さんの自動車メーカーも含んだ大気汚染公害裁判の支援の際、
産業の米、自動車の世論を作るのは難しいと思いましたが、コメはこの比ではないことを実感しています(WHOがコメのカドミウム規制値を1ppmから0.2ppmにしようとした時の日本政府の挙動はまさに元祖原子力ムラでした(現行規制値は0.4ppm)。
今回の放射性核種汚染もしっかりと見据えていかないといけないと思っています。

直接コメの世界の動きではないですが、言論規制の動きが活発です。
資源エネルギー庁の「不正確情報対応」事業の適正化を求める会長声明
東京弁護士会 2011年07月26日
http://www.toben.or.jp/message/seimei/post-253.html

平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業(不正確情報対応)
経産省資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1106/110624b/3.pdf

3)メルトスルーの画像

増田先生からいただきましたので、重複の方はごめんなさい。独立行政法人・原子力安全基盤機構が事故前に、原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像。僅か数時間で、メルトダウンからメルトスルーする様子が映像化されています。
動画で見る炉心溶融

4)孫正義氏の脱原発プレゼン資料
さすが手際良いPPです。 http://webcast.softbank.co.jp/ja/pdf/tokotong/20110805_01.pdf

5)児玉龍彦東大教授の動画がブレークしていますが、
動画を見る時間のない方、もりまゆみさんのブログがお勧めです。
手際良くまとめられています(以下の震災日記7/30)。
http://www.yanesen.net/mayumi/

以上

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