12月28日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です。

●12月21日、日本機械学会技術と社会部門後藤政志講師イブニングセミナーは、
110名を超える方の参加で、「(機械学会であるため)原発という機械の安全」に絞ってのお話でした。
原発に関係するエンジニアも多く参加された中、後藤さんのお話は、原発の危険性の渾身の訴えでした。
「様々な偶然の中で、水蒸気爆発のような大爆発は免れた今回の事故は原発(という装置としての)事故では中程度。大事故であれば東日本壊滅も可能性としてはあった」
「これまでも多数の(なかなか公表されなかった)事故が、日常的といえるほど全国の原発で起こっていた。常に『福島の次は』の意識と対応が必要である」・・・

26日事故調査委(通称畑村委員会)中間報告がでました。
その数日前に放映されたNHKスペシャルの事故直後の再現映像の意味がわかった気がします。
先に映像でみせておいて、「当時者だって、わかんなかったんだから、しょうがない」感を植えつけたいのでしょう。中間報告も情緒的な表現が多いですよね。
原発事故の本質にどの程度迫れるのでしょうか。

お知らせ;後藤政志さんらが立ち上げたNPOのAPASTからです。
12月28日(水) 21時~ テレビ朝日 報道STATIONスペシャル「メルトダウン5日間の真実」にてAPAST取材映像も放送予定です。
詳細 URL http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info3/index.html

●畑村中間報告と同日の26日東京都から公表された「事故に係る大気浮遊塵中放射性物質の調査報告」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2011/12/60lcq100.htm
東京都での大気浮遊塵の吸入による内部被ばくについて
・成人では23μSv(マイクロシーベルト)と推計
・自然界に存在するラドンの吸入による年間400μSv(マイクロシーベルト)に比して小さい
・核種別の寄与率は、
セシウム137が1番大きく全体の34%で、ヨウ素131が32%、セシウム134が19%、これら3核種で全体の約85%
・月別の線量では3月に大半が集中し、特に測定期間中において、大気中の放射性物質の量が一番多かったを占める
 (3月15日10時-11時がピーク)

●日本列島の経時的地震発生頻度強度
こちらも教えていただいた動画サイトです。
前述の後藤さんはアメリカ人技術者に「地震大国日本で54基の原発はクレージー」と言われたそうですが、深く納得します。(個人の方が作られたサイトだそうです。すごい!の一言です)
日本列島の経時的地震発生頻度強度
https://www.youtube.com/watch?v=QGH08OyQXg4&feature

●地区名が分かる範囲にまで拡大できる地図が文科省のホームページに公開
地上1メートルの放射線量の概要なども
文部科学省放射線量等分布マップ拡大サイト:
http://ramap.jaea.go.jp/map/

●年末年始の缶詰放送にも、原発番組がたくさん再登場するようです。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/2011sp.html

今年最後のメールと思います。皆さまのご協力で、情報発信を続けてまいりました。希望をもって新しい年を迎えたいと思っています。ありがとうございました。来年もどうぞよろしく。

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