4月3日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

1)4月2日に科学者会議のミニシンポがあり、途中参加してきました。食品・水に関することの要点を添付します。池上講演要点(PDF)

2)いただいたメールです。水産物の放射性物質の検査結果についてが出ました。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/kensa/pdf/20110330_data_sheet.pdf
これによると銚子港で3月24日に水揚げされたカタクチイワシからRadioactive Caesium(137-Cs) 3.0(Bq/kg)が検出されました(基準値をオーバー)。
カタクチイワシは回遊魚です。丁度,11月頃から5月頃までは,南下する親潮に乗って茨城県から千葉県沿岸を経て相模湾にやってきます。そして,食物連鎖の栄養段階(TL)が3なので,植物プランクトンー動物プラントンを経てカタクチイワシに移行したものか直接海水から摂取したものと考えられます.早すぎるので後者ではないかと考えますが如何でしょうか。
それにしても,保安院の海水に出た放射線物質は拡散して薄められるとの見解は事実ではないと考えます。
カタクチイワシは海洋食物連鎖のkey speciesです。いずれ,高次捕食者に移行することが予想されます。

3)NHKドキュメンタリー「原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~」
原発は原爆を薄めるための「毒をもって毒を制す」原子力平和利用の話
正力松太郎、読売Gの役割は聞いてはいましたが、映像で見せられると、ここまでかと思います。
セリーグ(実質ジャイアンツ)が開催日を遅らせるのに抵抗したこともわかる気がします。
武谷三男氏も登場します
原発導入のシナリオ~冷戦下の対日原子力戦略

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