12月12日(月) 、おなじみ谷中カフェコパンをお借りして牡蛎祭をします。3・11でいちばん人的被害があった石巻市。死者、行方不明会あわせて5000人以上。私はそのなかでも北上川河口の旧北上町、河北町へほぼ毎月出かけています。
北上町には茅葺き屋根の熊谷産業があり、そこで預かっていた東京駅の被災スレートを屋根にのせることに成功しました。いまは熊谷さんが大手プレハブ会社だけがもうかる仮設住宅でなく、国産材による在来工法により、被災者がずっと住める、地元工務店にお金が落ちる本格住宅つくりを記録しています。また対岸の大川小学校で沢山の子どもが亡くなったことから、地元の親たちの「五感を研ぎ澄ます自然教育の学校がほしい」という願いに応え、秋丸という里山で馬の世話をしながら、米や野菜を育てるフリースクールの計画も準備しています。
対岸の河北町には昔からお付き合いのある坂下健さん、清子さん夫婦がいます。健さんは長面浦で牡蛎の養殖や漁業をしています。清子さんは民宿のんびり村の村長で、全国農家民宿お母さん百選に一番先に選ばれた人。しかし3・11で家は全壊、命からがら高台のお寺に逃げました。集落のほとんどはこの寺に逃げて助かりました。帰ってこなかったのは大川小学校へ通っていた子どもだけです。
健さんは今年の牡蛎もどうにか育てました。地震や津波があっても身分を保障されている公務員とちがい、また解雇されても失業手当が出る会社員とも違い、漁師は魚が捕れなければ、牡蛎が売れなければ生活をしていくことができません。それで12月12日にとびきりおいしい牡蠣とともにお招きして励まそうということになりました。(注意深く50歳以上、あるいは覚悟のある方に限ります)
3時頃から出入り自由で牡蠣やその外、おいしいものを食べ、坂下さんのはなしを聞いたり、わたしたちの思いを伝えたりします。会費は3000円くらいかな(牡蛎は殻つきで原価百円)。
これは最初のメールです。参加申し込みは kobo@yanesen.com へ。