いわき市四倉での「復興住宅入居 応援餅つき大会」のご報告とご寄附の御礼

谷根千・駒込光源寺隊より被災地支援活動のご報告をいたします。

現在も光源寺を拠点とし、「谷根千・駒込光源寺隊」という名前で、震災支援を継続しております。震災2か月後から、原発から30Km地点のいわき市四倉(よつくら)を支援し、50回以上往復しています。四倉では昨年10月に復興住宅が完成し、150戸が入居して、「四倉南団地」となりました。
 昨年の秋、現地の方々から「お金がかかることは言い出せないので、一度も集まりをしていない」「みんなで顔合わせできる祭りみたいのことがしてもらえないか」という声が届きました。新たな住民約200名のうち、仮設からの入居者は1割。9割は市内のアパート(借り上げ住宅)にバラバラに住んでいた人たちです。集団生活の体験がなく、エレベーター内で挨拶する習慣もほとんどないとのことでした。
そして「復興住宅入居 応援餅つき大会」がきまり、昨年の11月30日(日)に開催をいたしました。光源寺隊は住民の自主的な寄附金によって活動をしており、資金が乏しくなっておりますので、実現することができましたのは、ひとえに皆様の志のおかげでした。

一人ひとりの熱いお気持ちをいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

以下に10月29日(土)出発、30日(日)餅つき大会の様子をご報告させていただき、お礼に代えさせていただきます。四倉の被災者の方々が、待ちに待っていてくださった、涙、涙の餅つき大会でした。

餅つき大会の様子・ご報告

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昨年11月29日朝、6時半に15名が光源寺に集合。臼など一切の荷物を中型バスのトランクや座席に積み込み、出発。いわき市の南部の海岸線を途中下車して、消えてしまった集落を訪問しながら四倉へ。集会所でもち米を50K洗い、芋煮汁の準備。その後3時間は11名が原発から10Kmの富岡を訪問。津波被害と原発による住民避難がまだそのまま残されている町です。一応、除染作業は終了したのですが、当日の線量は草むらでは1マイクロシーベルトに近いところもあり、住民はまったくいません。「死んでしまった町」でした。

30日朝、四倉復興住宅の集会所前の広場で、餅つき大会を開催。11時の開会前にすでに50名以上の住民がお手伝いに参加し、避難所の炊き出し以来会えなかった人が、声をかけてくださる。お互いに涙。11時には150名以上が拍手で祝い、おじちゃんたちが次々に交代して、もちをつく。冷やかす声、励ます声。光源寺隊がもちを返す。賑やかな掛け声があふれ、長い行列ができて、総勢70人の方がもちをついてくださった(もちをついた方にはカップ酒1本をお配りしたので、人数を把握しております)。
昼時とあって黄粉もち、あん、からみ大根は次々に空になり、150人分の芋煮汁も2時間でなくなりました。食べ物がなくなってもテントの下、臼の周り、集会所の中に笑や、涙や、思い出話の輪ができて、ほんとうに幸せな時間でした。「知り合いができたの」「フラダンスをはじめるつもり」と明るい言葉をたくさんいただきました。

片付けが終了し、気づくとバスの周りに50人ほどの方々がいて、ちぎれるほど手を振って見送ってくださいました。

住民となった方々が新しい気持ちで仲良く暮らす、その最初のお手伝いができました。餅つき大会を待ちわびてくださっていたこと、食べ物がなくなってもたくさんの方が集っていたこと。きっとみんな、これまで寂しかったんだと改めて思いました。

バラバラに暮らしていた被災者同士が声を掛け合って知り合いをつくり、和やかな関係を築けますよう、今後もお手伝いを継続していきます。生活困窮者も多く、被災者がまとまって交渉しなければならない事案も次々に聞こえてきます。住民同士の輪が必要です。
申し述べました現状の中で、皆さまの温かいお志を生かさせていただきました。心より御礼申し上げます。ありがとうございました! 

2015年1月11日           谷根千・駒込・光源寺隊 島田冨士子

【お知らせ・募集】2014/11/30(日)応援餅つき大会in四倉

被災地四倉へ「応援もちつき」に行きましょう!

10月18日、四倉仮設の方々が光源寺に来訪されました。災害公営住宅(復興住宅)に入居できたので、「谷根千・駒込・光源寺隊」のみんなに直接お礼を言いたいと、20名の方が上京され、8名で出迎えました。四倉高校避難所で私たちの炊き出しを召し上がった方も来てくださり、各人がこれまでのご苦労と不安の連続の日々を語られ、温かい交流の時間でした。 どの方からも、たくさんのお礼の言葉をいただきました。

この来訪の連絡と前後して、 四倉復興住宅に入居された方々から「以前の夏祭りのように祭りをしてもらえないでしょうか」という要望をいただいていました。それで、来訪された方に打診したところ、「餅つきするよ」「もちの返しができますよ」「手伝います」と皆さんからも元気な返事があがりましたので、開催の準備を始めさせていただいています。

11月30日が餅つきの開催日です。銘打って「応援餅つき大会in四倉」。
被災者151世帯が今年の夏から災害公営住宅に入居しました。しかし、多くは市内からの借り上げ住宅にばらばらになっていたため、「顔見知りができない」とのことです。お年寄 りにも外に出てきていただき、餅つきを楽しみ、笑ったり、話したりできるように、隣近所をつくるお手伝いをしに行きます。参加者をご希望の方、お気軽に手を挙げてください!

・前日出発(趣旨への賛同者のみ)
11月29日(土)午前6:30 光源寺集合・荷物積み込み。7:00出発。10名募集(宿泊・バス代・食費の一部 恐縮ですが計8,000円)・宿泊場所は「いわき海浜自然の家」に手配済み・希望多数の場合は寝袋持参で復興住宅に民泊。応募締切11月22日(土)。できれば11月19日の3時までにご連絡ください。傷害保険の書類提出のため、ご住所と年齢が必要です。

・当日出発(どなたでもお気軽にご参加ください)
11月30日(日)復興住宅に午前11時頃着を目指して各自で出発・自費(東京駅7:30発・新常磐交通の高速バスいわき駅10:33着・要予約片道3,350円。または上野駅8:00発・常磐線特急いわき駅10:22着・片道6,050円。バス・JRのいずれの方も、JRいわき駅乗り換え10:51発・在来線四倉駅11:05頃・JR四倉駅に迎えに・島田の当日携帯☎080-2385-6465)。申込締切11月27日(木)

申し込み:
fujiko_shimada@yahoo.co.jp
島田冨士子
駒込大観音 光源寺
TEL/FAX:03-3821-1188

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【参考のための放射線量】
〈宿泊先:いわき海浜自然の家の空間放射線量 (11月5日測定値 地上50㎝)
宿泊棟=室内:0.08μSv/h、中央ホール・談話室: ともに0.07μSv/h、
玄関前:0.19μSv/h (11月12日)モニタリングポスト:0.138〉

【募集】ミシン・アイロン・裁縫道具を四倉に運びます(1次募集締め切りは2012年10月23日)

支援でつながりのできた四倉の「鬼越し仮設住宅」に住む方々がブラウスなどの洋服を作って販売する計画があります。仮設には要塞のプロもおり、材料となる布については、現在いわきでは着物の処分を考えている方が多く、手に入ります。
そこで、こちらではミシン・アイロン・針箱などの裁縫道具を送ることになりました。家に不要のものがある方、新たに支援してくださる方は2012年10月23日(火)までに光源寺にお持ちください。よろしくお願いいたします。

TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22
駒込大観音 光源寺

10月25日に文京区の民生委員、社会福祉協議会、福祉課の方々が研修旅行でいわきに行かれます。引率は光源寺の島田冨士子さんで、つながりのできた四倉の仮設住宅、久ノ浜の諏訪神社でお話をうかがう予定だそうです。荷物はこの時に積んでもらいます。

また、10月20日(土)には久ノ浜で奉奠際花火大会が行われます。つながりのある北いわき再生発展プロジェクトチームも共催する催しです。詳しくはこちらをご覧ください。http://kitaiwaki.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

いわき市四倉・鬼越仮設住宅での<夏祭り応援・お手伝い>ご報告

 1泊2日で、夏祭りのお手伝いに北いわきに行ってきました。参加者は11名でした。
 8月4日は7時、光源寺を出発。初めていわきを訪問した方も数名いましたので、久之浜の港、光源寺隊が支援物資を入れている「きずな」の倉庫、復興商店街を訪ね、諏訪神社で奥様より久ノ浜の今後の復興計画を伺うことができました。
 海から50メートルの土地は土盛りして堤防公園にするとのこと。久之浜の海産物加工場はすべて廃業とのことでした。現在の市街地と商店街は消えます。

 午後、四倉の「鬼越仮設住宅(32世帯)」につき、みなさんに出迎えていただき、さっそくテント張り。駒込大観音のほおずき市でユニークなシートテントを提案してくださる岩本さんも駆けつけてくださり、お祭りの山車も完成して準備は整いました。仮設の方々から、「みな、働き慣れてるな~」とか「遠くからありがとう」の声をいただきました。

 5日の当日は、8時に仮設に行って調理の準備。焼きそば、かつおの炭火焼、焼き鳥、かき氷の4店舗が、フル回転で始動。11時の開催前に列ができ、「はやく~食べたい」の声
に押され気味でした。輪ができて盆踊り、ギターライブ。強い海風に負けず、小さな仮設の夏祭りは、2時半に終わりました。

 出かけたほうは一生懸命やって満足、参加した方々は手作りでできた自分たちの輪に満足。互いの間を取り持ってくださった草野君は、「雰囲気いいっすね~」。皆様のご支援をたくさんいただき、人の輪を作るお手伝いに出かけられました。四倉・鬼越仮設の班長さん、鈴木光子さんから、帰る間際、「ここの人間関係はやりやすくなります。ありがとう」との挨拶がありました。
  この支援の様子を小松崎栄一さんがYouTubeにアップしてくださいました。

 和やかで互いの感謝にあふれた、海辺の小さな夏祭りをご覧くださいますよう、お願いいたします。6月に光源寺隊が届けた飲料水は、この仮設の方々が初めてもらった支援物資とのことです。この先を見守って応援していきたいと思います。
 帰路、草野さんに壊滅状態の「豊間・薄磯地区」を案内していただきました。遠くから波がくだけて押し寄せる、少し怖い海でした。 
 
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TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22
駒込大観音 光源寺
島田 富士子
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【募集】2012年 8/4~5、被災地の夏祭りの応援・お手伝い(締切7/22)

8月5日に開催する「北いわき・四倉仮設住宅で夏祭り」のお手伝いを募集します! (車の運転できる方1名を含む3~5名)
準備の都合で、申し込み締め切りは7月22日(日)。お手伝いしてくださる方は光源寺までご連絡ください。
TEL/FAX:03-3821-1188
 
ちょうど夏休みの方、いままで被災地に行けなかった方、被災した方々の笑顔に会いたい方、どうぞお手伝いをお願いいたします。いわきで1泊し、翌日朝から準備。11時開催の昼の、夏祭りです。
四倉高校避難所以来、支援とお付き合いが続く方々が、被災以来初めての「自分たちの夏祭り」がしたいとのことです。それで「応援します!」となりました。
現在、10名ほどの方が手をあげてくださっていますが、車をもう1台増やして行きたいと思います。

先日、光源寺でのほおずき市では、四倉と久之浜から被災者の方々がお手伝いに来てくださいました。相互に行き来がはじまり、繋がりを実感できる、嬉しいやりとりです。

◎日程 
8月4日(土) 朝8時半・光源寺出発(久ノ浜経由四倉仮設住宅へ荷下ろし),15時頃・仮設住宅の全員が出迎え、打ち合わせ,いわき泊(公共の宿・温泉)
8月5日(日) 9時頃・準備開始・11時開催, 16時前撤収終了・19時頃光源寺着

この仮設住宅は半年ほど前に四倉に建てられました。原発で避難している広野町の住民が8割以上。地元の四倉の住民が32世帯です。当初は広野の人のための仮設として計画され、四倉の被災者は役場に何度も交渉に行って32世帯分を確保した経緯があります。
いわき市では原発の避難地域の住民はどちらかというと手厚くもてなされており、行政からの配布物資は優先して配られます。行列の場合は、広野町の後に並ぶように指示がありました。そんなこんなで、避難所にいたときは30Kに至近距離のため、物資は届かず、仮設では30K圏外のため東電からの補償は得られません。2つの町の住民は融合して、祭りを行うことができません。

当日は、ほおずき市の機材から、焼きそば、焼き鳥、かき氷、テント5張り、祭りの提灯などを提供します。みんなで「ラッキー焼きそば」を焼きます。仮設の方々が太鼓をたたいで盆踊り、かつおをさばいてバーベキュー。笑って、踊ってのお手伝いとなります。

宿泊費、食材費、往復の交通費などは、皆様からのご支援金と、「ほおずき千成り市」での売り上げ金、光源寺の寄付金を使わせていただきたく、ご理解をお願いいたします。出かける人は、出かけられない人の思いを積んで、引き続きみんなで支援をしていきましょう!

島田 富士子

7/26~9/10にお預かりした救援金カンパと支援支出の報告 / 山崎範子

【報告1】7/26~9/10にお預かりした救援金カンパは158,000円、ほか四倉復興際のための物資もたくさんいただきました。
大沢さん、市座さん、片岡さん、遠藤さん、鈴木さん、吉田さん、鎌野さん、紫草さん、相浦さん、キャット・ドラゴンさん、金子さん、神田さん、倉田さん、服部さん、(株)杉元さん、渡辺さん、畦さん、ほか匿名のみなさん、ありがとうございました。

【報告2】8月3日にいわきへ日帰りでボランティアの昼食提供とどぶさらいに行きました。このときに仮設住宅のあるいわき中央台ニュータウンへ飲料水用タンク2個を差し上げてきました。費用約39,000円をカンパより支出させていただいています。

現在物資の募集は中止しています。形を変えながら、まだまだ細く長い支援になります。これからもよろしくお願いいたします。

山崎範子(谷根千工房)

いわき市久之浜の本柳真一さんより / 島田 富士子

ガレ花の咲くガレ樹8月29日の助っ人の手を上げていただきました。ありがとうございました。

四ツ倉高校避難所からずっと繋がっている、リーダーの本柳真一さんから、携帯のメールを今日いただきました。明日の、久が浜の花火大会に込められているたくさんの思いがうまく伝えられなくて届いたメールのように受け取れます。現地の思いに寄り添いたいと思います。

「ガレ花」と呼ぶ丁寧な装飾を、美大生や絵の好きなボランティアが描き続けています。壊していく建物の一つ一つに、惜別の花がこうして絵が描かれます。若い方たちの、感性。感謝と再生への思いをお伝えしたくて皆様に転送いたします。 続きを読む

【募集と報告】駒込谷根千光源寺隊

おにぎりにぎり隊から徐々に支援の方法が変わり、「駒込谷根千光源寺隊」の名称は島田冨士子さんがつけてくれました。

【募集1】8月3日(水)久之浜への同乗者(あと3名)。
 日帰りで行きます。久が浜のボランティアの昼食を渇望されているので、3日の朝に簡単なものを作り、持参します。現地では、8月末の花火大会の会場のガラス拾いなどをお手伝いするか、勿来の仮設に行くか、花火大会のチラシを久が浜の方がいそうな町に撒くか、これから先方と検討します。3日に同乗できる方、また3日の早朝(6時ころ)から出発までの準備を手伝ってくださりる方はご連絡ください。電話03-3821-1188(光源寺)

【募集2】定期的に支援の車が出ます。
月に1~2回、光源寺発で北いわきへ支援の車が出ます。現在、要望の声がかかっているのは久之浜、南相馬です。
支援の内容、出発日などは検討中です。手を挙げてくださる方があれば光源寺までご連絡ください。電話03-3821-1188
50代以上のもので出かけようと考えています。 続きを読む