2011年12月12日、谷中・カフェコパンで北上川河口の長面浦で牡蛎の養殖と民宿のんびり村を営む坂下さん夫妻をお招きして開かれた牡蛎祭には延べ70人の方がきてくださいました。バンに牡蛎を700も積んできてもらい、生ガキ、蒸しガキ、グラタン、フライをワインやビールで堪能しながら、津波によって田んぼや松林が流され、大川小学校はじめたくさんの住民がながされた北上川河口の現状をうかがいました。米農家の大内さん、渡辺さん、茅葺き屋根を葺く熊谷さんなども北上から駆けつけてくださいました。外では米や牡蛎の販売も行いました。会場のキャパでおはいりになれなかった方、申しわけありませんでした。参加された方からの感想です。
のんびり村には、熊谷さんに以前、連れてってもらって、ご無事かどうか心配していたのですが、偶然、NHKで再建を決めるドキュメンタリーを見てて、まさか昨日、お会いできるとは思いませんでした。(山本玲子さん)
私なりに石巻のために出来ることを考えていた矢先、ノマドの熊谷さんからこのイベントの話を聞きました。坂下さんご夫婦始め、石巻で頑張っている方々と接して、私も頑張らなきゃいけないと強く感じました。そして、今の私にできる事は、自分の家族が普通の生活ができるようにお手伝いする事と両親に心配をかけないように生きる事なのではないかと思います。(石巻出身・櫻井ことのさん)
先日は思いがけず、楽しい会に参加させていただいてどうもありがとうございました。今回の震災に限ったことではないのでしょうが、やはり現地の人のナマの声を聞くのは大事なことだとつくづく思いました。(横山勝さん)
実際に津波に遭われた方のお話を聞くと、テレビで見聞きするのとはまったく違う迫力を感じます。被災地に行ったらもっとすごいのでしょう。牡蠣やお餅はとてもおいしかったです。やはり、牡蠣剥き名人のおかみさんがおっしゃるように、海の水がとてもきれいなのでしょう。牡蠣や、お雑煮のモズクから匂う磯の香りがそれを物語っていました。石巻から片道五時間の道のり、とお聞きしました。お疲れが出なければ良いのですが…皆様のご健康を祈らずにはいられません。(津田篤太郎さん)
牡蠣づくしを堪能させていただいて、また、いろいろなお話を伺う機会をつくっていただいて、本当にありがとうございました。少しでも、石巻のお役にたてるようでしたらうれしいです。(山田智子さん)
というわけで牡蛎代など諸経費をのぞいても、83,352円の復興支援金がでました。これは北上川河口域活き倶楽部に送ります。調理や接待に協力してくださった川本眞理さん、中濱潤子さん、浅田やすおさんはじめ強力助っ人のみなさん、お宿をつとめてくださった千駄木ノマドの熊谷さん、場所を貸してくださったカフェ・コパンさん、本当にお世話になりました。
【収入】合計 199,100円
1回目 56,000円
2回目 46,000円
3回目 74,300円
外売り 10,400円
残りの後日販売 12,400円
カンパ 2,000円
【支出】 117,748円
牡蠣 48,000円
車代 10.000円
料理食材 14,464円
酒・飲み物 37,642円
場所代 5,000円
ほか備品 2,642円 (会計仰木ひろみ)
東京新聞がこの会を報じ、たくさんの牡蛎の注文があったそうです。ただ現地はまだインフラもなく、坂下夫妻は石巻市内のアパートから一時間かけて筏まで通っている状態、なかなか注文に応じきれず、かえって坂下さんたちを疲れさせてしまったかも。
域活き倶楽部のホームページをご覧ください。 石巻で活動する北上川河口・域活き「イキイキ」倶楽部