5月11日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

1)土壌汚染関連
「飯舘村は昔からのやませの通り道で冷害多発地帯、克服するために有畜複合と多品目栽培農業村として自立。今回はやませの代わりに放射能の通り道。しかも南相馬市の水源地」
にいくつかの返信をいただきました。
・この指摘は、飯舘村村民の長年にわたる営農努力が、一瞬にして失われ、かつ他地区まで及ぶ放射能汚染の深刻さがみてとれる。
・これこそが、放射能汚染の実態なのに、このようなメディアの報道はほとんど見受けられない。
・補償の話ばかり出しているが、人生や社会そのものの被害に対価の補償が可能とは思えない。
などです。

2)農産物問題
今日の神奈川の茶葉からセシウムに不安を増していることと思います。 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4722604.html
私はとっさに池上先生(大妻女子大名誉教授・食品)の見せてくださったパワーポイントの表を思い出しました。
過去の調査事例でしたが、セシウム濃度が他の農産物に比べ、しいたけと茶葉の濃度が突出していたのです。吸収能が高いのでしょうか。

福島・茨城の農産物が出荷停止になった時、山下(長崎大教授)福島県放射線アドバイザーのNHKニュースで常にあった発言は、「チェルノブイリと福島の違いはロシアは農産物の検査は行っていないが、日本は検査ずみの農産物しか、市場に出ていないので安心して食べられます」と。

添付は、新潟日報の農産物検査についての記事です。やませと放射能汚染を教えてくださった野中先生(新潟大)のコメントも載っています。たとえば山形県の検査態勢はおよそ1日1点程度がやっとだそうです。やはり山下発言は信じられるものではないようです。

3)原発学習会の講師派遣
酸性雨調査研究会では、学習会の講師に呼んでいたき、その講師料や書籍販売(増田善信「異常気象学入門」など)の利益やカンパなどを被災地の支援にあてることを始めました。

講師とタイトル例です
増田善信;「福島原発は今後どうなるのか」、「あらためて問われる原発の安全性」など
権上かおる;「福島原発事故と私たちの生活」
吉田喜一;「人間はエネルギーをどう獲得してきたか」
などです。
添付は、28日に呼ばれました「やまびこ6」の会のチラシです。かわいらしく作っていただいたので、参考までに添付しました。ご要望があれば、私にご一報ください。

チラシにある、義援金の送り先の候補のひとつが以下です。

4)かくたこども&アレルギークリニック(重複で送る方もあります。ご容赦)
http://homepage2.nifty.com/smark/
酸性雨調査研究会の会員である宮城県多賀城市の角田和彦先生は、アレルギーのこどもたちへの除去食やおむつなど生活用品の配布をクリニックの診察とは別に地域の拠点として活躍されておられます。
強い余震とこれに伴う断水、停電の繰り返しで乾電池、おむつ、油を使わない昔ながらのせんべいなどを備蓄したいが、まだまだそこまで至っていないのだそうです。

本日、職場の有志で大きな段ボールいっぱいのおむつや電池は送りましたが、
まだまだ同じような状況は続くと考えます。

こちらにカンパをいただける方ありましたら、私の職場にお送りいただけますでしょうか。
107-0062 港区南青山5-1-25北村ビル
㈱アグネ技術センター
権上かおる
03-3409-5329
(郵便口座をもっていませんので、最小単位の紙のお金を普通郵便にひそませてお送りいただくのが一番手間がなくありがたいです)

以上

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