福島にとっても近い宮城/丸森から /森まゆみ

私が5年間、畑を借りていた宮城県丸森町は宮城県の南端で、地図で見ると福島県に陥没したような所です。里山で地震での被害は相対的に少ないのですが、南相馬からの避難民を受け入れ、峠を越した山元町、新地町などからも避難者を受け入れてきました。

その後、放射線値が場所によってはかなり高いことがわかりましたが、「福島県ではない」ので県に放射線値をちゃんと測ってもらえず、町独自で東北大学にお願いして計ってもらっているそうです。役場前では0.12μSv/hですが、県境の山林では0.6μSv/hも出ているところもあります。日々変化はありますが。

その筆甫というところで味噌造りをしているIターンの太田さん一家は、考えた末、できるだけ気をつけながらそこに留まることを選びました。そこで豆から作った味噌はとってもおいしいです。いま売っているのは原発事故以前に仕込んだもの。今年の仕込みについても茂樹さんは深く考え、精密な計測をし、これでいけると納得してはじめています。長崎の原爆のあと、浦上第一病院の秋月辰一郎医師は被爆した患者に『わかめのみそ汁」を飲ませて効果があったといわれています。くわしくは
東日本大震災と原発事故について http://www.h2.dion.ne.jp/~soyamiso/daisinsai.html

太田茂樹さんたちは福島にくらべて対策ができていない宮城南部のこどもたちを守るため、『子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク」をつくって計測、除染や講演会を催しています。子どもたちが危ないのは福島だけではありません。京大原子炉研の今中哲二さんの講演会なども催しています。詳しくは
ひっぽの元気な味噌SOYA公式ホームページ http://www.h2.dion.ne.jp/~soyamiso/

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