皆さま
権上です。
●しつこく花粉のこと
<最近は、花粉の質問が多いのです>
pHの低い雨、酸性雨の影響は、葉の大きな広葉樹よりも針のような葉の針葉樹の方が影響が大きいのです。その理由は、針葉樹の方が合計の葉表面積が大きいからと言われています。放射性物質でも全く同じことが言えるようです。
2012.1.15付読売新聞によると
針葉樹の葉の汚染(スギ4万~6万弱ベクレル/kg)/広葉樹(1.5万ベクレル/kg)=約3:1(セシウム137)
と葉の汚染は、圧倒的に針葉樹の方が高いのです。(逆に根元に積もった落ち葉層(リター層)は広葉樹の方が高い)
葉だけではなく、実際に様々な線量を測っている方のお話では、がさがさした樹肌は、やはり線量が高いと。私たちの髪の毛のキューティクルに引っ掛かるのと同じ理由なのでしょう。
林野庁の試算(2011.12.28発表)では、
「雄花に含まれるセシウム134及びセシウム137・平成23年11月25日~平成24年1月31日・福島県内の87箇所の調査結果の中間報告
濃度が最も高かったのは浪江町小丸のスギ林で、1キログラム(乾燥重量)あたり25万3000ベクレル(福島県内4箇所もおよそ同程度のレベル)
最高濃度(25.3万Bq/kg)を花粉を人が吸い込んだ場合の被曝線量を試算
花粉シーズンの4か月間(120日)に毎日24時間吸い続けた場合は0.553マイクロシーベルトであり、
東京都新宿区で今月20日に観測された1時間当たりの放射線量0.053マイクロシーベルトと比較した上で、人体への影響は極めて低いとしている」
と、発表してはいます。(以下算出骨子)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/pdf/111227-02.pdf
やはり、東京より1桁高く、体の粘膜へ直接運び込みシステムであることに違いはありません。花粉情報に注意し、外出時には花粉症の有無にかかわらず、マスクをとなりますね。セシウム対応マスクも早くも発売されているそうです。価格は2倍だそう。これが必要か否かは判断できませんが。
花粉情報は、昨年みなさんに被災アレルギー児の支援をお寄せいただいた角田先生がご自宅の庭で毎日観測、結果を以下のHPにアップされています。環境省HPとあわせご紹介します。生活の中で、被ばくの確率を下げる努力をしていきましょう。
かくたクリニック(宮城県多賀城市)の花粉計測情報
http://homepage2.nifty.com/smark/
環境省花粉観測システムはなこさん
http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx
●肥田舜太郎さんのお話
広島の陸軍内科医であった入市被曝された肥田先生の講演を聞く機会がありました。94歳とは思えない肌の色、まっすぐの姿勢、1.5時間立ちっぱなしでの講演でした。
・自分自身の人権を意識し、抵抗し、闘って生きてこそ、人間として死ねる時代になってしまった
・それそれ自分のひ孫に当たる世代のために今できることをそれぞれが努力していこう。
・便利さだけを求めない
・体の抵抗力、免疫力を高める努力を
・人類は40億年以上前から強い紫外線と放射線と闘って今日を築いた
・ここに学び太陽とともに生活することを原則に。早寝早起き、米飯は30回以上噛んで消化酵素を十分に食材に混ぜる
ゆっくりと心に沁みこんでいくお話でした。
以上