みなさま
権上です
1)日本海洋学会の「海からみた東日本大震災」シンポに参加してきました。
学会が広く市民にも公開して(予約不要・参加費無料)、津波と原発影響の調査の中間報告的にお話しいただきました。過日、九州でこっそり開かれた原子力学会など他学会も見習うべき取り組みではないかと感じました(日本海洋学会 http://www.kaiyo-gakkai.jp/main/)。東日本大震災サイトをクリックすると見られますが、現在皆さんの感心が高い海産物の汚染に関する抄録を以下に記します。
■魚類が汚染される原則
1.生息している海水が高濃度に汚染され、しかもその場に長時間生息していること。
2.餌が高濃度に汚染され、しかも摂食量が多く、代謝し同化した量が多いこと。
(4月?のコウナゴは、両方だったと考えられる)
●汚染の可能性は低いもの
A: 浮魚・回遊魚:マイワシ、サバ類(スルメイカも?)、サンマ、マグロ・カツオ、サケ
●汚染の可能性が中程度
C: 底魚・回遊魚:マダラ、スケソウダラ
D: 底魚・沿岸定着性:ヒラメ、スズキ
G: 河川および河口域の生物:アユは一段落、ヤマトシジミ、アサリ、河川間の差が大きい。
●汚染の可能性が高いもの
B: 浮魚・沿岸定着性:コウナゴ
D: 底魚・沿岸定着性:カレイ類(マガレイ、ヤナギムシガレイ、ミギガレイ、アカガレイなど)マアナゴ、キアンコウ、エゾイソアイナメ、タコ類(ヤナギダコ、ミズダコなど)、エビ類、カニ類。
E: 極沿岸の砂潜二枚貝:ホッキガイ、アカガイ、コタマガイ、チョウセンハマグリ
F: 養殖対象種:マガキ、ホタテガイ、マボヤ、ワカメ、コンブ、ノリは、牡鹿半島以北が中心なので、当面は心配ないが、海流の変化に注意、海藻類も
上記は当面の推察です。有害金属や残留性有機汚染物質の例から察すると、多少外海でも長期的な蓄積も考えられると思います。(片山知史氏・東北大学7/12)
2)日本機械学会「技術と社会部門」イブニングセミナー
最終水曜日の18時よりお茶の水の明治大学にて開かれていますセミナーです。10月から12月まで震災関連が続きます。学会員以外も参加可能(ただし1500円ですが)です。
当日参加も可能ですが、準備の都合上、以下と学会HPにある事務局連絡先へなるべく事前お申し込みいただけますと幸いです。
http://www.jsme.or.jp/tsd/seminer.html
▼10月26日(水)18.00~20.00
安達隆男(産業能率大学 総合研究所 主幹研究員)
「震災以降の日本と創造思考によるビジネス構築」
▼2011年11月30日(水)18.00~20.00
伊瀬 洋昭((地独)東京都立産業技術研究センターフェロー
「放射性物質モニタリングからみた福島原発事故
―東京の大気環境を中心に―」
▼2011年12月21日(水)18.00~20.00
後藤政志 元格納容器設計技師 「原発事故が避けられない理由」
会場 明治大学理工学部(駿河台キャンパス)12号館6階2062室
東京都千代田区神田駿河台1-1/電話(03)3296-4545
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分 明治大学キャンパス案内図
(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込み下さい.
申込先 日本機械学会(担当職員 曽根原雅代)E-mail:sonehara@jsme.or.jp,FAX.03-5360-3508
3)これらの準備の中、後藤政志さんから、10月26日に国会内にて記者発表をするので、注目してくださいとメッセージを受けました。
内容についてはうかがっていないのですが、当日夜のニュースなどに気をつけていてください。
以上
海洋汚染に関すること、大切な情報をありがとうございました。
ついつい他の事にまぎれて、知りたいのにあまり調べたりできないでいる状況です。
知っていれば私も聞きに行きたかったです。
12月21日のセミナーの情報をいただき、さっそく申し込みました。
権上さん、いつも貴重な情報をありがとうございます。
でもじっくり読まない時も多く、反省しきりです。
海洋汚染のこと、知りたいのに、他のことにまぎれてしまって、
なかなか調べることもできませんが、超サミングアップしていただけ、ありがたく拝見しました。
ちゃんと知ってたら、セミナーに行きたかったです。
21月21日の「原発事故はなぜ・・・」に早速申し込みをしました。
ありがとうございます。
これからもよろしく、大事な情報をお願いします。