谷根千・駒込・光源寺隊より報告 / 島田富士子

おかげさまで盆踊りも終わりました。「谷根千・駒込・光源寺隊」はビールと焼き鳥の屋台で5万円強の利益となりました。10名の方に準備や売り子に手を挙げていただき、楽しみながら支援費をつくることができました。

これでひと段落がつきますので、これまでの支援活動についてご報告をいたします。
なお、支援物資はひとまず、募集を中止させていただきます。個別の要望を時々受けますが、白い器でとか、新品でなど、要望通りに取り揃えることが難しい状況です。

★久ノ浜の支援について
1. 現在、「谷根千・駒込・光源寺隊」へのご寄付による支援金、「千成りほおずき市」の出店者の皆様からの支援金と、光源寺からの支援金を寄せ合わせながら、6月から毎月金現40万円を現地にお届けしています。支援先は「北いわき再生 発展プロジェクトチーム」です。同名のホームページで検索できます。
地元の青年を中心とする浜の片付けの方々「結」(ゆい)約10名への、有償ボランティア費用として当てられています。

2. 久ノ浜の現状と支援活動をYOU TUBEでお知らせしています。ekomatsuzakiとネットに入力していただけると、ご覧いただけます。
北いわきの久ノ浜は原発から約30Kの入り江にある集落です。3月15日に一時避難地域であったこと、津波で壊滅的な被害を受け、火事で焼けたことにより、現在も人口は2割強しか戻っていません。
当初は、YOU TUBEで全国にボランティアを募集することがお手伝いの目的でした。しかし、まもなく、避難中の住民の方々にふるさとの現状と再生への催しについて知っていただく、その役目も果たせることに気づきました。少し長い時間のものは、住民の方々にも見ていただきたく、丁寧に編集してあります。
作曲などのプロ活動もしている小松崎栄一さんに現地へ出かけていただき、撮影編集をお願いしています。膨大な時間を使って作られ、美しい曲と心に届くメッセージを配信しています。この取り組みも、一部、皆様の支援金より使わせていただいています。

3. 「谷根千・駒込・光源寺隊」は5月22日の第1便から9月9日の現在まで、11便がいわき市に支援に行きました。なるべく多くの方に現地に行っていただき、この災害の苦しみに一緒に寄り添って行きたいと考えています。
これまで、45名の方々が出かけました。
最近では、津波で埋まったドブの掃除を9人でしてきました。現地から草刈の仕事をしてほしいとの連絡を受けています。していただける方、光源寺の島田までご連絡ください。 日帰りで日程を調整します。当日は、午前2時間、午後2時間の作業です。
これらの諸費用も皆様の支援費と光源寺よりの寄付を合わせて使わせていただいています。現地に出かけていけない方の思いもいっぱい積んで、これからも出かけます。お友達もお誘い合わせてご参加ください。

★四倉高校避難所でつながった方々への支援
1. 東京に住み、ふるさといわきを応援したい人が手を挙げて、「ふるさといわき応援隊」をつくりました。光源寺隊から派生して活動しています。6月までは、四倉高校避難所で「つながるはがき」(3枚セット)を配布しました。家族構成やこれからの住所を記していただき、光源寺気付で返信が届くというものです。皆様からいただいた、古い葉書が大活躍しました。おかげさまで、このはがきで、後述の13家族とつながっています。

2. 現在、いわき市の13家族とはがきでつながっています。
その中で、困窮なさっている9家族からは要望を伺うことができています。現在は、消耗品と食品、水を希望されます。原発事故を受け、水道水の飲用も気がかりな現状です。
今後は、「ふくしま被災者支援ネットワーク」にもつなげます。また、光源寺隊としても独自に訪問して支援を継続します。冬に向けた準備など、要望を受けた時点で、改めて皆様に支援物資をお願いいたします。よろしくご協力をお願いします。

3. いわきニュータウンにお住まいで、副区長の赤池さんご夫妻にお願いし、はがきでつながる9家族に物資、食料を時々分けていただけるようになりました。9月18日も、岐阜県恵那市の長岡さん(陶芸家)がはるばる運転して、赤池さん宅に野菜を届けてくださいます。これも、現地で9家族がうけとります。

★石巻の仮設住宅入居の方へ支援
石巻の尼寺、西念寺より、仮設入居の方への物資の要望が届きました。タオル、食器、秋の衣服、なべを、皆様の支援物資から送りました。日用品の補充としてお使いいただくように、光源寺よりそれぞれに5000円を同封しました。

★文京区に避難している方々へ支援
1. 文京区に現在80名が被災地から避難しています。その方々に情報交換とおしゃべりで楽しい時間を過ごしていただけるように、光源寺で「おちゃっぺの会」を開いています。「おちゃっぺ」はいわき弁で「おしゃべり」のこと。文京区社会福祉協議会が主催です。

2. 福島県の「県民健康管理調査」が、原発の健康被害の追跡調査として、9月から始まります。「ふるさといわき応援隊」の菊池京子さんが、調査書の記入に目を通したところ、6ヶ月前の屋外での記憶を記入することが、大変難しいことに気づかれました。
さっそく、東洋大学社会学科の小林良治教授と相談し、文京区に非難している方への調査書の記入のお手伝いを立ち上げました。被災後の、屋外での行動を少しでも思い出せるよう、寄り添います。
難しいお手伝いですが、社会福祉士、聴聞ボランティア、相談員などの資格をお持ちの方、是非お手伝いにご参加ください。

★たくさんの思い遣りとご支援をいただき、半年間の震災支援ができました。
人とのつながりを大切にすることは、ちょっとでもいいので、自分にできることを他人や知り合いにしてあげることでもあります。苦しみに会った方々のことをずっと忘れないで、お手伝いの気持ちで、これからもつながっていきましょう。長文のメールとなり、ごめんなさい。

駒込大観音 光源寺 島田 富士子

谷根千・駒込・光源寺隊より報告 / 島田富士子」への1件のフィードバック

  1. 先日はお母様のお悔やみに伺い、お世話になりました。教えていただいたサイトで光源寺隊のご活躍拝見しました。お小さい方から年配の方まで幅広い年代の方が参加され、とてもすがすがしい報告を拝見して震災にお会いになった方々はさぞかし勇気づけられたことと思います。どうか今後とも一隅を照らすために頑張ってください。

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