谷根千・駒込・光源寺隊が第3回地域再生大賞優秀賞を受賞

この賞は地方新聞46紙と共同通信社が合同で2010年度から設けたもので、深刻化する地方の疲弊を打破しようと取り組む団体を支援するのが狙いです。光源寺隊は東京新聞の推薦によって受賞しました。大賞は島の風(沖縄県伊是名村)、準大賞に山形国際ドキュメンタリー映画祭(山形市)、京町家再生研究会(京都市)です。優秀賞は39団体が受賞しました。詳しくはhttp://www.47news.jp/localnews/chiikisaisei/taisho/

ノミネート理由はこんなところにありました。
東京都
谷根千・駒込・光源寺隊
 文京区にある浄土宗の寺「光源寺」住職の妻・島田富士子さん(65)を中心とした地域の人たちは、境内で毎年行う「ほおずき市」を通して交流を深めていた。子どもがいなくなった地域の絆を強めるためだ。そこに2011年3月11日。東日本大震災が発生した。市の運営を手弁当で行っていた地域の店主や主婦らが、自然と寺に集まり毎日大量のおにぎりを握っては、第1原発に近い福島県いわき市に、近くのイスラム教モスクの関係者の協力で送り続けた。同市への支援は現在も続いている。寺を中心とした緩やかな人の集まりが被災地とつながっている。

第3回地域再生優秀賞22月14日に行われた日本プレスセンターでの表彰式の写真を添付します。
みなさんを代表してと、光源寺の島田冨士子さんがいただいた賞状です。

表彰状  第3回地域再生大賞  優秀賞
谷根千・駒込・光源寺隊殿

貴団体は住民と一体になった独創的精力的な取り組みによって地域に元気と希望を与えました。全国のモデルとなる活動内容でここにその功績をたたえ表彰いたします。

第3回地域再生優秀賞32013年2月14日 地域再生大賞実行委員会

選考委員長の岡本義行氏(法政大大学院教授)の短い挨拶の中でも光源寺隊の活動に触れられたそうです。東京だからできたというか、東京でやれたことが評価されました。
冨士子さんからは、「先が見えない細い細い活動の中で、ひとつの『よかったね』と思いたいです」というメールをいただいています。

第11回 月1原発映画祭+交流カフェ

日時:3月2日(土) 14:00~17:00(開場13:30)

「福島の子どもたちの現在(いま)、そして未来(これから) ~福島に生きる人びとと手を携え、共に歩くために~」
映像とお話:藍原寛子さん(フリージャーナリスト、福島在住)

福島第1原発事故から2年、放射能汚染に関する報道はめっきり減りました。福島の子どもたちは今どんな状況に置かれているのでしょうか?子どもたちを放射能から守るために、どんな取り組みがなされているでしょうか?福島で取材活動を続けているジャーナリスト、藍原寛子さんをゲストに迎え、取材映像をまじえてお話をうかがいます。私たちにいま何ができるかをいっしょに考え、語り合いませんか? チラシ

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藍原さんからのメッセージ
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震災後、福島県民は支援される側となって、長い間を過ごしました。今も、もちろん支援は必要です。でもこれからは支援者(東京など福島県外の人々)、支援される人(福島県民)としての関係ではなく、同じ目線でともにこの原発事故後を歩く本当の仲間になっていただきたいと思います。
福島で起きていることは、間違いなく、将来の東京でも起きます。環境汚染、公害問題にどう取り組むのか。人権、人間の尊厳が脅かされる問題にどう取り組むのか。普遍性をもって語ることが、いまいかに大事か。
福島と東京はどこも違わないということをご理解いただくことだと思います。

[藍原寛子さんのプロフィール]
福島市生まれ、元福島民友新聞社記者。マイアミ大学客員研究員。フィリピン大学客員研究員。
この間、米国の臓器移植の現状をレポートした連載や、北米に渡った福島県民の歴史をつづった連載「波涛の向こうに」などを紙上でレポート。フリーランスのジャーナリストから国会議員公設秘書を経て、再びフリーランスのジャーナリスト。現在の仕事は、日経ビジネスオンライン「フクシマの視点」、ビデオニュース「福島報告」、ビッグイシュー日本版「被災地から」、朝日新聞ウエブRONZA×SYNODOS「復興タイムズ」に定期出稿。その他、単発で河北新報、週刊朝日などに出稿。
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JAZZ喫茶「映画館」+月1原発映画祭の共同企画

津軽から加藤鉄監督を迎えて
『フクシマからの風』『田神有楽』を一挙上映!

加藤鉄監督は1995年から4年間、青森県六ヶ所村に通い、『田神有楽』を完成させたあと隣町に移住、ひとり畑づくりの生活に飛び込みました。そして2011年、福島原発事故の1か月半後に飯館村、南相馬、川内村に入り、『フクシマからの風』が生まれます。この2作品に共通して描かれているのは、原発という巨大な文明の対極で、めぐる季節にそって心豊かに暮らす人びとの姿。そこから私たちはどんなメッセージを受け取ることができるでしょうか?
各回の上映後に加藤監督のお話やトークセッション、交流カフェなどがあります。

『フクシマからの風――第1章 喪失あるいは蛍』(2011年/100分)
福島県飯舘村と川内村で、原発事故後も村に残り、山野の自然とつながった暮らしを淡々と続けている人びとを描きます。裏山で山菜や薬草を研究する仙人のような老人、妻を亡くして山奥にひとり住むどぶろくづくりの名人、70年代から続く共同体の村に残り養鶏を営む夫婦など、登場するのは、変化へと勇気をもって一歩踏み出していこうとする人びとです。3.11以後の人生の静かなドラマを寄り添うように記録しながら、フクシマ原発事故の問題を、人間が生きていくという原点から見つめます。
http://fukushima.xrea.jp/

『田神有楽――下北半島/六ヶ所村』(2002年/113分)
青森県六ヶ所村の「核燃料サイクル施設」は核廃棄物の貯蔵処理基地として建設された世界最大規模の原子力施設。1995年4月にフランスから高レベル放射性廃棄物が初めて六ヶ所村に搬入されてからの3年半、揺れに揺れる村の人びととさまざまな出来事を記録する一方、ただひとり土地を売らず稲をつくり、森や神社を守り続ける小泉金吾老人の姿を丹念に追い、その魂に迫ります。土と沼と海に生きる人びとの心と願いをゆるやかな時の流れの中に描いた長編ドキュメンタリー。
http://www.minipara.com/movies2002-4th/denshin/

加藤鉄監督プロフィール
1951年生まれ。学生時代より映画を撮り始め、初監督作はPFF入選作品『愛していると言ってくれ』(8㎜、1980)。『寓話・伝令』(16㎜、1983)はオーストリア・ブルーデンツ国際映画祭監督賞受賞。脚本も担当した『グッドバイ』(35㎜、1989)はATG映画脚本奨励賞を受賞。『ただひとたびの人』(16㎜、1993)ではトリノ国際映画祭審査員特別賞を受賞。その後『田神有楽』(16㎜、2002)、『フクシマの風』(HDV、2011)。※劇映画作品については「加藤哲」の名前で発表。

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日本イスラーム文化センター(大塚モスク)活動報告

日本イスラーム文化センター(大塚モスク)では、12月27日に双葉町の方々が生活を続けている埼玉県加須市の旧騎西高校に炊き出しに行きました。騎西高校には、高齢者の方が多く、150名の方が今も生活しています。

日本イスラーム文化センター(大塚モスク)の支援活動も今回で100回となりました。

支援活動を始めて以来、国内だけではなく多くの国々の方々からもお力添えいただいて参りました。今回も広島の金子農園さんからは、みかん、手作りの干し柿を送っていただきました。

以下大塚モスクの報告書をご覧下さい。
今 までご協力いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。

東日本大震災支援 報告100
http://www.islam.or.jp/2012/12/31/eqs-report-100/

アキール・シディキ会長とマスジド大塚の支援活動が東京新聞に紹介されました
http://www.islam.or.jp/2013/01/05/tokyo_newspaper_20130104/

第9回 月1原発映画祭+交流カフェのご案内

1月の月1原発映画祭は、冬休み中ということもあって、大人も子どもも一緒に楽しめるお正月スペシャルです。昼の部のみの2部構成で、短編アニメーション映画、ゲストの方々のお話、原発がテーマのかるた大会、飲み物・軽食付きの交流カフェという、盛りだくさんな企画です。どうぞお気軽にご参加ください。
(チラシ http://www.jtgt.info/sites/default/files/2012-12-18.pdf

日時:1月5日(土) 14:00~17:00(開場13:30)

【第1部 映画とお話】14:00~14:50
◇『ネコマチッタ物語~ゼブラさんの手紙』上映(20分)
木の猫人形(ウッドール)の作家・小嶋伸さんと人形アニメーションのプロたちが、福島原発事故後に大人から子どもたちへのメッセージとして精魂込めて制作したストップモーションアニメの短編映画。
ネコマチッタで起きた、ちょっとほろ苦くて忘れちゃいけない、そんな過去のお話です。本当の豊かさとは? 大切なことは?勇気と英知で新しい扉を開いた猫たちがくりひろげる、心にしみる作品。 http://www.nekomacitta.com/

◇小嶋伸さんのお話とメーキング映像上映
『ネコマチッタ物語』の原作者でウッドール作家の小嶋さんに、この映画の誕生や制作のいきさつ、作品への想いを語っていただきます。当日は実物の人形も持ってきてくださいます。
小嶋伸さんHP(クリ工房) http://www.geocities.jp/kurikobokojima/index.html
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福島双葉の方と埼玉の方がコラボしたお米を〈おちゃっぺ米〉と名づけて販売&完売しました! ―映画「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会で復興支援米を販売―

~谷根千・駒込・光源寺隊、ふくしま・いわき・応援団活動レポート(報告:菊池京子)~

谷根千震災字報で報じられた「フタバから遠く離れて」のリレー上映で、谷中コミュニティセンター、千駄木記憶の蔵の2会場において〈おちゃっぺ米〉と名づけたお米を販売しました。
このお米は、映画で描かれた埼玉県騎西市の旧騎西高校避難所に福島県双葉町から避難して来られた方が、近隣の休耕田を借りて作ったお米です。
11月24日は、主催者から鑑賞予約者に〈おちゃっぺ米〉300g入りがプレゼントされました。これとは別に、谷根千・駒込・光源寺隊とふくしま・いわき・応援団としては販売コーナーで1kg入りを26袋販売。谷中会場で8袋、千駄木会場で18袋が売り切れました。
注文表も配り、その中で次のように書いて〈おちゃっぺ米〉をPR。作り手の方々の思いを少しでも伝えられるように、応援させていただきました。
この場を借りて、お米の生産者で今回の販売のきっかけとなった北原さんにお礼を申します。同時に、今回の計画と、今後も同様の機会があることを想定した準備にご協力いただいた、たくさんのボランティアの皆様にもお礼を申します。
以下、販売に至る経緯と当日の模様までを報告します。 続きを読む

「フタバから遠く離れて」1日リレー上映会 〜あなたのとなりのフタバ〜

「フタバから遠く離れて」チラシ11月の月1原発映画祭(第7回)は、11月24日(土)に根津在住の舩橋淳監督をお招きして、新作「フタバから遠く離れて」を上映します。現在渋谷オーディトリウムで公開中(11/9まで)の話題作です。1日に3回、谷中(台東区)、千駄木、白山(文京区)と会場を替えてリレー上映しますので、ご都合に合わせてぜひご参加ください。

「フタバから遠く離れて」リレー上映チラシ(PDF)

故郷を遠く離れた土地で今も避難生活を送る、福島県双葉町民の日常に寄り添って撮影されたドキュメンタリー映画です。

東京電力福島第1原発事故後、双葉町は町全体が警戒区域となり、1423人が約250km離れた埼玉県加須市の旧騎西高校へ避難、地域社会丸ごとの移転という前代未聞の事態となりました。激変した環境のもと、双葉町の方々はどう感じ、どんなふうに過ごしてこられたのでしょうか?原発事故から1年半が過ぎて今なお100人以上が暮らす避難所、いつ帰れるとも知れない故郷…。これは、原発52基を抱える日本列島のどこでも起こりうる現実です。

*「フタバから遠く離れて」公式HP http://nuclearnation.jp/

今回リレー上映する3つの会場は、それぞれ地域で人と人のつながりがつくってきた場です。3会場とも舩橋監督のトークを予定しています。映画とお話をとおして、原発震災と隣り合わせで進行している今をみつめなおしてみませんか? 続きを読む

【募集】ミシン・アイロン・裁縫道具を四倉に運びます(1次募集締め切りは2012年10月23日)

支援でつながりのできた四倉の「鬼越し仮設住宅」に住む方々がブラウスなどの洋服を作って販売する計画があります。仮設には要塞のプロもおり、材料となる布については、現在いわきでは着物の処分を考えている方が多く、手に入ります。
そこで、こちらではミシン・アイロン・針箱などの裁縫道具を送ることになりました。家に不要のものがある方、新たに支援してくださる方は2012年10月23日(火)までに光源寺にお持ちください。よろしくお願いいたします。

TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22
駒込大観音 光源寺

10月25日に文京区の民生委員、社会福祉協議会、福祉課の方々が研修旅行でいわきに行かれます。引率は光源寺の島田冨士子さんで、つながりのできた四倉の仮設住宅、久ノ浜の諏訪神社でお話をうかがう予定だそうです。荷物はこの時に積んでもらいます。

また、10月20日(土)には久ノ浜で奉奠際花火大会が行われます。つながりのある北いわき再生発展プロジェクトチームも共催する催しです。詳しくはこちらをご覧ください。http://kitaiwaki.blog.fc2.com/blog-entry-37.html