2012年8月20日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

皆さま
権上です。

環境省は、7月末に「森林の除染は行わない」という検討委員会の結論を発表いたしました。 http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/05/mat09.pdf
これに対して、各方面から反論が出され、舌の根も乾かぬうちに細野大臣が見直しを表明しています。

昨年秋の森林除染の研究者へ「どうやって森林を除染するのか」の私の質問に対して、「なにもしないという選択肢もある」との答えの通りの展開です。(最初から考えないが、正解か)

私の注目は、この委員会に原子力規制庁のトップの人事が決まっている田中俊一氏も入っていることです。 http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/04.html
この方の活躍は目覚ましい。事故直後、飯館に距離はあるが汚染されているらしいという段階で、いち早く現地に入り「除染で住み続けられる」と民家に入って言い回ったのも彼でした。その通りになっていないのは周知の事実です。

●屋根・舗装のための除染法
このたび南相馬市の庄建技術さんが、現地の企業として除染の実証実験を繰り返し、「屋根・舗装のための過酸化水素水+モミガラ方式」の実用化を確立しました。
私は、この説明用冊子を作るお手伝いをいたしました。
関心のある方におわけしたいと考えております。
国などは、有機資材(モミガラやイナワラなどのこと)の活用には非常に消極的です。
庄建技術は放射能汚染の実態を身をもって知る地元企業であり、本法は、簡便な資材・機材しか使用しないので低コスト、洗剤いりの汚染水を環境中に放出することもないです。しかも除染能力について実証ずみです。
現地だけでなく、東京あたりでも見られる高線量の地衣類(いわゆる黒いコケ)などの除去にも有効です。

A5版16頁の小冊子ですので、ヤマトのメール便にて複数部送ることができます。
私に以下のメールをいただければ送ります。送料のご心配は無用です。
(ただし9月20日まで断続的な出張などで不在がちです。発送などの時間は余裕を見てください)

・・・記述すること(コピペしますので、以下の様な改行は必ず)・・・

郵便番号

住所

名前 様 ← 省力化のため書いてください。

電話番号

(空白)

(必要部数)○冊

・・・・・・・・・・・・

 権上かおる

  送り先メールアドレス;kaorin_gj@mbn.nifty.com

いわき市四倉・鬼越仮設住宅での<夏祭り応援・お手伝い>ご報告

 1泊2日で、夏祭りのお手伝いに北いわきに行ってきました。参加者は11名でした。
 8月4日は7時、光源寺を出発。初めていわきを訪問した方も数名いましたので、久之浜の港、光源寺隊が支援物資を入れている「きずな」の倉庫、復興商店街を訪ね、諏訪神社で奥様より久ノ浜の今後の復興計画を伺うことができました。
 海から50メートルの土地は土盛りして堤防公園にするとのこと。久之浜の海産物加工場はすべて廃業とのことでした。現在の市街地と商店街は消えます。

 午後、四倉の「鬼越仮設住宅(32世帯)」につき、みなさんに出迎えていただき、さっそくテント張り。駒込大観音のほおずき市でユニークなシートテントを提案してくださる岩本さんも駆けつけてくださり、お祭りの山車も完成して準備は整いました。仮設の方々から、「みな、働き慣れてるな~」とか「遠くからありがとう」の声をいただきました。

 5日の当日は、8時に仮設に行って調理の準備。焼きそば、かつおの炭火焼、焼き鳥、かき氷の4店舗が、フル回転で始動。11時の開催前に列ができ、「はやく~食べたい」の声
に押され気味でした。輪ができて盆踊り、ギターライブ。強い海風に負けず、小さな仮設の夏祭りは、2時半に終わりました。

 出かけたほうは一生懸命やって満足、参加した方々は手作りでできた自分たちの輪に満足。互いの間を取り持ってくださった草野君は、「雰囲気いいっすね~」。皆様のご支援をたくさんいただき、人の輪を作るお手伝いに出かけられました。四倉・鬼越仮設の班長さん、鈴木光子さんから、帰る間際、「ここの人間関係はやりやすくなります。ありがとう」との挨拶がありました。
  この支援の様子を小松崎栄一さんがYouTubeにアップしてくださいました。

 和やかで互いの感謝にあふれた、海辺の小さな夏祭りをご覧くださいますよう、お願いいたします。6月に光源寺隊が届けた飲料水は、この仮設の方々が初めてもらった支援物資とのことです。この先を見守って応援していきたいと思います。
 帰路、草野さんに壊滅状態の「豊間・薄磯地区」を案内していただきました。遠くから波がくだけて押し寄せる、少し怖い海でした。 
 
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TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22
駒込大観音 光源寺
島田 富士子
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第5回《月1(つきいち)原発映画祭+交流カフェ》 3.12を忘れない~映画で見る・知る・感じる原発~

9月1日(土)、鎌仲ひとみ監督の『内部被ばくを生き抜く』を上映します。
お子さん連れのお母さん方に気軽に観ていただけるよう、今回は【昼の部】を追加しました(15:00~映画上映のみ)。
【夜の部】では映画上映後に交流カフェがあります。
福島第1原発事故以降、生活者目線で語る「おそれて、こわがらず」を発信しつづけておられる権上かおるさんをゲスト・コメンテーターに迎え、日々の暮らしの中での放射能汚染への疑問や不安なども含めて語り合いたいと思います。

■『内部被ばくを生き抜く』
放射性物質を呼吸や食べものを通じて体内に取り込んでしまう内部被ばくの影響について、肥田舜太郎、鎌田實、児玉龍彦、スモルニコワ・バレンチナの4医師が経験と研究に基づいて語ったドキュメンタリー。福島県二本松市で暮らし続けることを決めた一家の映像をはさみ、誰もが避けて通れなくなった内部被ばくの時代を生き抜く方法を探る。
http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/

【昼の部】14:30開場 15:00~16:30映画上映
参加費:600円(中学生以下無料)
お子さんが遊べるスペースも少しあります。ただし保育はありません。

【夜の部】17:00開場 17:30~19:00 映画上映
19:10~20:30 交流カフェ
参加費:600円(交流カフェ参加の方は飲食代として別途300~500円のカンパをお願いします。昼の部+交流カフェ参加もOKです)

会場:谷中の家(台東区谷中3-17-11)
 メトロ千代田線千駄木・JR日暮里・JR西日暮里下車徒歩7分。
 よみせ通り、延命地蔵を東へ入る、2筋目を南へ入って東側。
定員:昼/夜とも各30人(要予約)
申込み方法:以下のいずれかの方法で必ず予約をしてください。
・HPのフォームから
 【昼の部】http://kokucheese.com/event/index/49035/
 【夜の部】http://kokucheese.com/event/index/49036/
・電話 090-1265-0097(植松)、
・メール uematsu@kkd.biglobe.ne.jp (件名を「月1原発映画祭申込み」としてください)

※キャンセルされる場合はご連絡をお願いいたします。

主催:地域から未来をつくる・ひがし広場 http://www.jtgt.info/

ふくしまを感じて考えるスタディーツアー スタ☆ふく

「ふくしまを感じて考えるスタディーツアー スタ☆ふく」
HP http://watalucky.com/jasp/tour/

本スタディーツアーを企画するJASP福島はJASPの福島支部です。

JASPは2012年3月、福島大学の学生が中心となって結成された学生団体です。「福島を風化させたくない」「福島に関心を持ってほしい、知ってほしい」という想いで全国の学生とともに「日本一周たすきリレーと「復興・鎮魂イベント」を行いました。3.11には全国から150人近くの学生と、約13千人の観客を動員しました。

福島を感じて考えるスタディーツアー「スタ☆ふく」は、テーマと場所の異なる3つのツアーに分かれています。

【水産・漁業】(いわき市) ・8月18‐19日(7月27日7月31日17時募集〆切) 
【観光】(喜多方市)・・・・9月1‐2日(8月10日募集〆切)
【農業】(二本松市)・・・・9月8‐9日(8月17日募集〆切)

いずれも1泊2日のツアーです。最少催行人数30名、募集人数各35名です。

対象は県内外問わず18歳以上の学生・社会人です。
福島に少しでも関心を寄せる若者ならどなたでも参加OKです。

各ツアーとも地元の方々との交流を大切にし、その地域の現状がわかるようなプログラムになっています。
最後にはワークショップの時間を長めに設け、現地の一助となるようなアイデアの創出を試みます。

旅行企画・実施:福島交通観光(株)
共同企画:JASP福島

お申し込み・お問い合わせ:福島交通観光
http://www.fkk21.com/vw/d.php?id=1765(オンライン、メール、電話)
電話:024-531-8950
【営業時間(年末年始を除く)】月~金曜日:9:00~17:40 土曜日:9:00~17:25

第4回《月1(つきいち)原発映画祭+交流カフェ》 3.12を忘れない~映画で見る・知る・感じる原発~ 【要予約】

月に1度、原発/脱原発に関連した映画を観て、ゲストのお話を聞いたり、参加者同士で意見交換・情報交換をしたり、日ごろの思いや疑問を語り合ったりする交流の場を提供しています。
第4回目は映画『真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って』を観て、子どもたちの未来のために私たちが市民としてできることを一緒に考えたいと思います。

日時:8月4日(土) 17:00開場 17:30開演
※今回、開始が30分早くなりました。ご注意ください。
会場:谷中の家(台東区谷中3-17-11)
参加費:300円(交流カフェ参加の方は飲食代として別途300~500円のカンパをお願いします)
定員:30人(要予約)

●映画上映『真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って』17:30~
2001年、WHO(世界保健機関)とIAEA(国際原子力機関)が共同で開催したキエフ国際会議の模様を生々しく伝える貴重な記録(発言者の表情に注目!)を、ベラルーシの医療施設の子どもたちなどの映像を交えてまとめたドキュメンタリー。
チェルノブイリ事故後、内部被ばくによって主に子どもたちに現れている心臓病など深刻な健康被害を報告する医師や研究者たち、幼い患者たちの現実を訴えるナースたち、それらを「一切ない」と断じるIAEAや国連科学委員会の関係者たち・・・内部被曝の実態やその証拠がどんなふうに隠されてきたか、よくわかる映画です。(ウラディミール・チェルトコフ監督、フェルダ・フィルム、スイス2004年、51分)
※インターネットで視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=oryOrsOy6LI

●ゲスト・トーク 18:30~
この映画の日本語版制作に携わったグループ「りんご野」の岩城知子さんをお迎えする予定です。
映画制作の背景と共に、福島の子どもたちへの支援を続けている「りんご野」の活動についてお話しいただきます。
内部被曝の問題を避けて通れなくなった今、最も影響を受けやすい子どもたちのためにどんなことができるか、ヒントにしたいと思います。
※りんご野HP(『真実はどこに?』の詳細もあり)
http://ringono.com/news/

●交流カフェ 19:00~20:30
ゲスト・トークを受けて、情報交換をしながら自由に語り合いたいと思います。

【申込み方法】
以下のいずれかの方法で必ず予約をしてください。
併せて、交流カフェ参加の有無をお知らせください。

・HPのフォームから https://ssl.kokucheese.com/event/entry/45946/
・電話 090-1265-0097(植松)、
・メール uematsu@kkd.biglobe.ne.jp(件名を「月1原発映画祭申込み」としてください)

※キャンセルされる場合は必ずご連絡をお願いいたします。

【会場への行き方】
メトロ千代田線千駄木・JR日暮里・JR西日暮里下車徒歩7分。
よみせ通り、延命地蔵を東へ入る、2筋目を南へ入って東側。

主催:地域から未来をつくる・ひがし広場 http://www.jtgt.info/

2012年7月20日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

皆さま
権上です

●政府は、「中長期のエネルギー政策」についてパブリックコメントを募集中です。(郵送・FAX・HPの3法)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120702/20120702.pdf
まだでしたら、ぜひみなさまのご意見を投稿してください。思考停止しないことが、次世代への最低限の責任です。

まず、原発を
1、ゼロに
2、全体の15%に
3、全体の20~25%に

のうちひとつを選び、選んだ理由を次の欄に記入します。なるべく簡素な記述で。

私は「原発ゼロへ」
「止められない機械は動かしてはいけない/処理のできない廃棄物を次世代へ渡すことはできない/自然現象に想定はない」など、と記入しました。

●私のこの1週間は、講演会で制服向上委員会、尾米タケル之一座(スイシンジャー)の若者のみなさまとご一緒できました。
多くのことを学ばせていただきました。
「制服向上委員会」は、20年も続くアイドルグループで、原発だけでなく、虐待のこどもを守るなど、社会的な問題の発信を舞台で表現するもの。ゲーム業界のコンプガチャが倫理的問題になったように、人気投票の為にCDを売りつけるアイドルGへの強烈なアンチテーゼでした。http://www.idol-japan-records.net/ski/

「尾米タケル之一座(スイシンジャー)」のコントは、深い逆説で、私は笑い転げました。彼らはお笑いの世界での大きなリスクを覚悟で、演じてくれていることに感謝しました。http://www.okometakeru.com/

以上

【募集】2012年 8/4~5、被災地の夏祭りの応援・お手伝い(締切7/22)

8月5日に開催する「北いわき・四倉仮設住宅で夏祭り」のお手伝いを募集します! (車の運転できる方1名を含む3~5名)
準備の都合で、申し込み締め切りは7月22日(日)。お手伝いしてくださる方は光源寺までご連絡ください。
TEL/FAX:03-3821-1188
 
ちょうど夏休みの方、いままで被災地に行けなかった方、被災した方々の笑顔に会いたい方、どうぞお手伝いをお願いいたします。いわきで1泊し、翌日朝から準備。11時開催の昼の、夏祭りです。
四倉高校避難所以来、支援とお付き合いが続く方々が、被災以来初めての「自分たちの夏祭り」がしたいとのことです。それで「応援します!」となりました。
現在、10名ほどの方が手をあげてくださっていますが、車をもう1台増やして行きたいと思います。

先日、光源寺でのほおずき市では、四倉と久之浜から被災者の方々がお手伝いに来てくださいました。相互に行き来がはじまり、繋がりを実感できる、嬉しいやりとりです。

◎日程 
8月4日(土) 朝8時半・光源寺出発(久ノ浜経由四倉仮設住宅へ荷下ろし),15時頃・仮設住宅の全員が出迎え、打ち合わせ,いわき泊(公共の宿・温泉)
8月5日(日) 9時頃・準備開始・11時開催, 16時前撤収終了・19時頃光源寺着

この仮設住宅は半年ほど前に四倉に建てられました。原発で避難している広野町の住民が8割以上。地元の四倉の住民が32世帯です。当初は広野の人のための仮設として計画され、四倉の被災者は役場に何度も交渉に行って32世帯分を確保した経緯があります。
いわき市では原発の避難地域の住民はどちらかというと手厚くもてなされており、行政からの配布物資は優先して配られます。行列の場合は、広野町の後に並ぶように指示がありました。そんなこんなで、避難所にいたときは30Kに至近距離のため、物資は届かず、仮設では30K圏外のため東電からの補償は得られません。2つの町の住民は融合して、祭りを行うことができません。

当日は、ほおずき市の機材から、焼きそば、焼き鳥、かき氷、テント5張り、祭りの提灯などを提供します。みんなで「ラッキー焼きそば」を焼きます。仮設の方々が太鼓をたたいで盆踊り、かつおをさばいてバーベキュー。笑って、踊ってのお手伝いとなります。

宿泊費、食材費、往復の交通費などは、皆様からのご支援金と、「ほおずき千成り市」での売り上げ金、光源寺の寄付金を使わせていただきたく、ご理解をお願いいたします。出かける人は、出かけられない人の思いを積んで、引き続きみんなで支援をしていきましょう!

島田 富士子

2012年 7月9日(月),10日(火)は大観音光源寺のほおずき千成り市

7月9日(月)、10日(火)は大観音光源寺のほおずき千成り市です。
14:00~20:00 ※20:30ごろまでやって ます。雨天決行
会場は大観音光源寺 文京区向丘2-38-22[地図] Tel 03-3821-1188
【交通のご案内】
東京メトロ南北線「本駒込」駅1番出口より徒歩3分
東京メトロ千代田線「千駄木」駅 1番出口 団子坂上がり徒歩10分
都営三田線「白山」駅より徒歩8分
地図 http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=10037

「ほおずき千成り市」は、観音さまの縁日です。
縁日の起源は浅草浅草寺のほおずき市と同じで、 この縁日の期間にお参りすると四万六千日分(≒126年!)の御利益を得られるというありがたい日によるものです。

しかし光源寺のほおずき千成り市では、もう一つの目的として、縁日で使うテントや調理器具は 災害の際の避難場所や炊き出しの道具として 使えるのではないか。
この縁日で培った近所同士の団結力は、万が一の災害の時に大きく生きるのではないか、という思いがあります。

昨年起きた東日本大震災では、調理器具を使用し、仲間で集まり、被災地に届けるため数千個のおにぎりをつくりました。地域の方でなくても、訪れていただいた方々に何か人の温かさのようなものを感じてもらいたい、それが一番伝えたいことです。ぜひ、お出かけください。

四万六千日供養・防災訓練・奉納パフォーマンスのスケジュールなどはこちらをご覧ください。http://ameblo.jp/hoozuki-sennari

谷根千工房では福島の声を届け、これからの生き方と未来を探る支援型雑誌「J-oneジーワン」(現在3号まで、定価500円)を販売します。この雑誌はほおずき千成」り市に先行して、道灌山下の古書ほうろうでも発売中です。ぜひ、手に取ってください。「J-one」の詳細はこちらです。http://www.j-one21.jp/

また、千駄木のブリックワンの熊谷乃理子さんを中心とした【ふくしま・いわき・応援隊 FIO ブース】や、気仙沼支援ブースもあります。
ぜひお出かけください。