【報告】谷根千・駒込・光源寺隊の2013年度上半期の活動と会計

谷根千・駒込・光源寺隊の皆さま
ならびに隊を応援・支援してくださっている皆さまへ

いつもたくさんの皆さまにご支援、応援をいただきありがとうございます。

2011年春に、緩いつながりでスタートした谷根千・駒込・光源寺隊も2年半を超えて続いてきました。震災直後とは、被災地への応援・支援内容も大きく変化してきました。被災地や被災者の方々復興の様子は千差万別に変化して個別化し、目に見えるような活動が減ってきていますが、応援の仕方や意識のあり方も多様化し、あるいは自問させられることも増えてきました。

とはいえ、震災、津波で被災された方々にも、原発被害に遭われている方々にも、まだまだ応援が行き届いているとは思えない現実があります。

谷根千・駒込・光源寺隊では、おにぎり握り、いわき市四倉への炊き出しに始まり、久之浜への支援、東京への避難者への応援・支援などを、向丘の光源寺さんを拠点として継続的に行って来ました。多くの方から寄せられた支援金や応援・お手伝いがあってこその活動でしたし、そうしたお力によって、沢山の方々と連携やネットワークをつくることができています。

震災3年目を迎えてからは、さらに変化があり、運営サイドではこの4月、支援金をお預りする郵便貯金口座を繰越金で作って、お金の管理をするようにしました。

今年度上半期(10月末まで含みましたが)のお金の出入りを見ると、活動と収支はかつてより簡潔にリンクするようになってきていること、活動内容の変化もよく分かっていただけるかと思います。

以下に簡単ではありますが、活動ならびに会計の中間報告をさせていただきます。
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【ご案内】9/28(土)、29(日) いわきの市民劇団が演じる 「東の風が吹くとき」

いわき市の市民劇団がオリジナルの作品を上演します。
「東の風が吹くとき」
サブタイトルは「あの日変わってしまった故郷 それでも老夫婦は生きる この地で」とあります。まさに現在のいわきでの出来事をテーマに、大変頑張っている公演です。

福島県よりの避難者招待公演ですが、空き席があり、通常料金の半額をご志納いただくことでご観覧いただけます。池袋の東京芸術劇場に是非お出かけください。

★「東の風が吹くとき」
‐あの日変わってしまった故郷 それでも老夫婦は生きる この地で‐
http://www.haiyuuyousei.jp/2013_stage/higashinokazegafukutoki_b.html

・日時 平成25年9月28日(土)13:30開演(13:00開場)
・会場 東京芸術劇場 シアターウエスト(豊島区西池袋1-8-1)
・料金 全席自由(この28日昼公演のみ当日3000円のところを1500円志納で)
    福島県よりの避難者はこの公演のみ無料
    
※9/28(土)18:30〜/29(日)13:30〜 こちらの2公演は割引はありません

※一般予約→全席自由 前売2,500円/当日3,000円 高校生以下1,500円/当日2,000円
・お問い合わせ・一般予約 いわき演劇の会事務局 090-1934-5416(竹田 )
★半額の招待割引についてのお問い合わせは、080-3397-4718 または090-3903-5864 または nomade-s@t3.rim.or.jp(熊谷)

第18回月1原発映画祭+交流カフェのご案内

10月の月1原発映画祭は『100,000年後の安全』を上映します。フィンランドが世界に先駆けて着工した高レベル放射性廃棄物の最終処分場、「オンカロ」を取りあげたドキュメンタリーです。

最近、ここを視察した小泉元首相が「原発ゼロ」しかないと発言したそうですが(8月26日毎日新聞)、どのみち日本も諸外国も原発保有国は避けては通れない放射性廃棄物問題。奥深くこの問題を掘り下げて問いかける、思わずうなってしまう映画です。

上映後は、原子力資料情報室で廃棄物問題を担当している澤井正子さんにお話をうかがいます。(澤井さんのご都合により夜の部のみです。昼の部は映画上映のみ)
ぜひお誘い合わせのうえ、お早めにご予約ください。ご参加お待ちしています。

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第18回月1原発映画祭+交流カフェ
『100,000年後の安全』上映+澤井正子さん(@原子力資料情報室)のお話

日時:10月5日(土) (開場は各30分前)
【昼の部】14:30~16:00 上映
【夜の部】17:30~19:00 上映
     19:00~19:20 澤井正子さんのお話
     19:30~20:30 交流カフェ

チラシ(PDF)  http://www.jtgt.info/sites/default/files/2013-09-05-1.pdf
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富岡町、久之浜の様子をご覧ください

皆々様

知人の小松崎栄一さんが、先週東京電力福島第一原発の南やく9キロほどのところまで、 国道6号を北上、立入許可証なしで行けるところまで自分の目で見て来た動画を編集しYoutubeにアップしましたので、ご覧いただければと思い、ご案内いたします。

このところ汚染水問題が取り上げられていますが、人が住まなく、住めなくなった富岡町の様子です。マスコミ報道ではもうほとんど流れません。

また、菊池も、谷根千・駒込・光源寺隊として幾度も通ったいわき市最北の久之浜町の様子も、 帰路、立ち寄って撮影してくれています。ご感想などあったらおきかせいただけるとありがたいです。

酷暑がいつまでも残っていますが、皆様くれぐれもお体たいせつに。

菊池京子拝

富岡町

久之浜

第16回月1原発映画祭『こんにちは貢寮(コンリャオ)』上映+交流カフェ

今回はお隣台湾の原発を取りあげた『こんにちは貢寮』を上映します。

このところ安倍首相のトップセールスのもと、猛烈な勢いで中東諸国やインド、トルコ等に向けた原発輸出が進められています。今回の映画に出てくる台湾の第四原発は日立、東芝、三菱による日本の輸出原発第1号。住民の反対と度重なる事故で、いまだ完成していません。

今年、この建設の是非を問う国民投票がおこなわれる予定で、なりゆきがおおいに気になります。
ふだんあまりニュースとして入ってこない隣国の事情ですが、台湾は日本と同じように地震多発地域、そこで原発をめぐってどんなことになっているのか、ぜひ映画で観て語り合いましょう。

ご参加お待ちしています。

案内ちらし http://www.jtgt.info/sites/default/files/2013-07-05-1.pdf

●日時:8月3日(土) (開場は各30分前)
【昼の部】開場13:30/14:00~15:30 上映/15:40~16:30 交流カフェ
【夜の部】開場17:00/17:30~19:00 上映/19:15~20:30 交流カフェ

●映画『こんにちは貢寮(コンリャオ)』
1991年、日本から輸出される原発に揺れる台湾北東部の貢寮で、原発に反対する青年が無実の罪で投獄された。
それから7年、獄中に向けて一人の女子学生が手紙を書き始めた。
進んでいく工事のこと、それでも反核を貫く人びとのこと、そして志半ばに亡くなっていく老人たちのこと。
原発をめぐる歴史の中で、政治でもなく、経済でもなく、科学でもない、本当に信じるべきものがきらめき始める。
(監督:チェ・スーシン/台湾/2004年/カラー/89分) http://www.selectourfuture.org/gongliao/

「彼らにとって、原発に反対することは、この土地を愛すること、この海を愛すること、家族を愛すること」チェ・スーシン監督

●交流カフェのゲスト=陳威志(ダン ウィジ)さん
(一橋大学社会学研究科博士課程在籍)
陳さんは2005~08年、第四原発反対運動に取り組む台湾緑色公民行動連盟に勤務し、その間、上映会のためにチェ・スーシン監督とともに祝島、広島、北九州などを訪問。修士論文に祝島住民による原発反対運動を取りあげるなど、原発立地地域の問題に関わってこられました。
当日は、この映画の背景や第四原発をめぐる国民投票のことなどお話しいただく予定です。

■参加費:上映各回500円 (中学生以下無料)。
交流カフェは、昼の部は300円~(茶菓付き)、夜の部は500円~(飲み物・軽食付き)、別途カンパをお願いします。

■会場:谷中の家(東京都台東区谷中3-17-11)
メトロ千代田線千駄木・JR日暮里・JR西日暮里下車徒歩7分。
よみせ通り、 延命地蔵を東へ入る、2筋目を南へ入って東側。
築54年の木造耐震補強民家。目印は格子戸。http://www.jtgt.info/sites/default/files/2013-05-14.jpg

■定員:各30人(必ず予約をしてください)

■申込み方法:以下いずれかの方法で予約してください。
① 申込みフォームから
・昼の部 http://kokucheese.com/event/index/98917/
・夜の部 http://kokucheese.com/event/index/98919/
②メール tsukiichieigasai@yahoo.co.jp
*件名を「月1原発映画祭申込み」として
参加内容(昼・夜の別、交流カフェ参加有無)を明記してください。
③電話 090-1265-0097(植松)

■主催:地域から未来をつくる・ひがし広場
http://www.jtgt.info/

2013年7月15日(海の日) いわき復興プロジェクト「千の凧に乗って」のお知らせ ~薄磯海岸に揚がる千の凧に祈りを乗せて

「千の凧に乗って」は、支援復興プロジェクトとして、今年3月10日にいわき市薄磯海岸にて開催され、東日本大震災の犠牲者の慰霊として地元の人達に感動を呼び起こしました。

この凧揚げを、7月15日(月・海の日)、同じ薄磯海岸で再び開催することになりま した。(主催=いわき桜会:首都圏に在住するいわき出身者で構成するいわき応援の一般社団法人)

犠牲者の御霊安かれの祈りと、震災復興への希望、原発事故の収束と事故被害への適切な対応が一日も早く行われるようにとの願いを乗せて、たくさんの凧がいわきの青い海と空のあわいを舞いますように。地元の方はもちろん、全国各地からのご参加をお待ちしています。

主な予定は以下のとおりですが、詳細と開催場所は添付のチラシをご覧ください。

◎開催日:平成25 年7月15日10:00~(詳細はチラシ参照)
◎開催場所:いわき市平薄磯海岸
◎参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。(詳細はチラシ裏面参照)
◎事前の「凧作り教室」:7月6日(土) 9;00~15:00(いわき市内郷コミュニティセンター)
※凧作り教室に参加できない方には、7月15日当日に作り方の指導をいたします。
◎他に「千の凧記念植樹事業」を通年、いわき市夏井地区を想定して行う予定です。

A4チラシ表面(PDF) / A4チラシ裏面(PDF)

【報告】支援でお届けした着物の行方・様子がわかりました

飯舘村から避難しておられる方々の「カーネーションの会」に着物をつなげ、活用していただきました。

 去る4月26日、いわき桜会の斎藤さんから託されていたたくさんの着物を整理して、福島市松川工業団地の仮設団地を拠点とする「カーネーションの会」(飯舘村から避難されている方々が中心となっている裁縫の会)に衣装ケース2箱分をお送りしたことは、以前にご報告したとおりです。
その頃、会の取りまとめをしておられる佐野ハツエさんが体調不良とのことでしたので、送った後は確認のハガキを差し上げる程度で催促がましい連絡は控えていました。
しかし、到着の連絡がないままひと月以上も経ったので、確認の電話をしてみると、うまく佐野さんが捉まり様子をうかがえました。
連休を挟んだ時期、不調と多忙で佐野さんはほとんど活動を休んでおられたそうで、荷の受け取りや仕分けは他の方がやってくださっていたとのことでした。着物の活用の様子もがうかがうことができました。
届いてすぐに荷は開けられて、可能なものは二部式の着物や作務衣風の二部式の「までい着」に、他は小物の材料にと分類。「までい着」を縫える方は4名、小物を縫う方は約20名で、それぞれの用途と担当に分けて手渡され、すでに製品になったものも多数と、うれしい驚きの話です。
「いいものばかり入っていたと皆喜んでいました」と佐野さん。すでに十分に活用されたと聞き、飯舘の方のお役に立ったと同時に、託された責任を果たせて、こちらも安堵しました。
「カーネーションの会」は、いくつかのデパートで年に何度も販売会を行っている他、羽田空港のお土産売店のコーナーで常設販売、アメリカでの和小物の要請に応じるなど、最近では復興の手仕事・趣味という枠を超えて、仕事と収入となる引き合いだそうです。
それだけに製品の作成には厳しいものがあると推察されます。
 谷根千・駒込・光源寺隊として着物をつなぎたいという申し出をした4月当初から、7月9日、10日と文京区の光源寺で開かれる「千成ほうずき市」の福島・東北支援ブースに出品はいかがかと打診してきたので、そのことも確認すると、カーネーションの会には販売先から100個、1000個の単位で納品要請があり、その製作に追われている由。「せっかく材料をいただきながら本当に申し訳ありませんが、今回は残念ながら出品には応じられない状態です」と、大変恐縮したお答えをいただきました。
 しかし、「良い材料をいい状態で寄せていただき、皆とても感謝しています。皆様にくれぐれもよろしくお礼を申し上げてください」と、佐野さんから伝言を預かりましたので、皆様にお届けします。
作品を近々目や手にすることはできませんが(興味のある方は羽田空港の売店やデパートの即売会でどうぞ)、ささやかでも飯舘の方々が新たな生業を確立していく一助となれたことは、谷根千・駒込・光源寺隊、ふくしま・いわき・応援団、いわき桜会にとって、とてもうれしいことだと思います。
 今後また機会があれば、カーネーションの会のみならず、飯舘村の避難者の方々ともつながりを作っていければよいなと思っています。
ご協力いただいた皆様に、今回の「着物プロジェクト」の結果を、以上、ご報告させていただきます。

(2013年6月6日/谷根千・駒込・光源寺隊/菊池きょうこ)

【募集】おちゃっぺ米の水耕栽培、してみませんか / 申し込み締め切り2013年5月21日(火)17時

昨年から谷根千・駒込・光源寺隊、ふくしま・いわき・応援団が販売のお手伝いをしている、双葉から埼玉に避難しておられる方々がつくっている「おちゃっぺ米」(品種:彩のかがやき)ですが、お米を作っておられる北原保洋さんから「バケツでお米の水耕栽培をしてみませんか」というお誘いがありました。

バケツに培養土を入れて種まきをした状態か芽の出た状態で、5月25日、光源寺に届けてくださいます。あとは水やり、後日の施肥、草取りなどの管理が必要ですが、当日、後日にわたり、北原さんに指導をいただくことも可能です。

以下の条件付きですが、稲の栽培をしてみたい…子どもと稲の成長観察をしたい…など、責任をもってお米を育てられる方を若干名募ります。費用は無料です。

◎ お米の水耕栽培に適した環境があること(蛇口の近くに置けるなど、水やり水流しが自由にできる環境が必要です。蚊の発生を防ぐためにも、しばしば水を流すことが必要になります)。
◎ 5月25日10時~12時の間に、確実に光源寺に取りに来られる。土が入っているので多少重いです。
◎ ご希望の方は、5月21日17時までに gm9k-kkc@asahi-net.or.jp か 電話 080 6504 7442(菊池)までご連絡ください。

(谷根千・駒込・光源寺隊 菊池京子)