9.19さようなら原発の集会での武藤類子さんの言葉 / Yuuki Kitano

9.19さようなら原発の集会での武藤類子さんの言葉です。福島で長く反原発に取り組んできた人ならではの深い表現だと思いました。緑豊かな山に囲まれたところで里山喫茶を営んでいらしたのですが、3.11以降、閉めていらっしゃいます。

(福島のみなさん、どうぞ一緒に立ち上がってください)
みなさんこんにちは。福島から参りました。
今日は、福島県内から、それから避難先から何台もバスを連ねて、たくさんの仲間と一緒にやって参りました。初めて集会やデモに参加する人もたくさんいます。それでも福島原発で起きた悲しみを伝えよう、私たちこそが原発いらないの声をあげようと、声をかけ合い、誘い合ってやってきました。 続きを読む

福島でいま起きている事態 / 森まゆみ

これは支援情報ではないのですが、いまみなさんに共有していただきたい情報です。

元長崎大教授、福島県のアドバイザー、いま福島医大副学長である山下俊一氏に朝日新聞が主宰するがん制圧大賞が贈られました。

誰が何の賞を取ろうとふつうは関係ありませんが、山下氏は福島の現状を楽観的に『子どもも妊婦も100ミリシーベルトまでは大丈夫」と言ったり『にこにこしているひとにはガンは来ません」といったり、とんでも発言を繰り返し、そのアドバイザーとしての影響力の結果,福島の子供の避難(集団疎開)を送らせているひとです。これに朝日は賞というお墨付きを与えたことになります。

福島だけではなく、ここでの外部被曝、内部被曝の影響を軽視すること、情報を隠蔽することは広く全国の、そして谷根千の被曝をどう見るか、の指標になってきます。

こどもたちを放射能から守るネットワークは朝日に抗議文を出しました。
またこの山下氏が音頭をとって福島で行われる国際専門家会議は国際原発推進者会議になりそうな気配で、心ある専門家は憂慮しています。これもまた権威づけされて政府や官僚のいいわけに根拠を与えるでしょう。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1748.html

谷根千工房 森まゆみ
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8月27日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です

・以下の2本が放映されます。
なかでも「アメリカから見た・・」は、最初の放送で事実誤認部分があったようで、訂正したものの再放送になるそうです。
2011年8月28日(日)夜10時から
・ネットワークでつくる放射能汚染地図3
・子どもたちを被ばくから守るために
2011年9月4日(日)再放送
・午前0時20分~(土曜深夜)アメリカから見た福島原発事故
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0814.html

・文部科学省 の委託事業として、公益財団法人原子力安全研究協会が内部被ばく医療研修のHPが開設されています。
除染でこれからよく耳にすることになるプルシャンブルーやキレート剤の原理などの解説もあります。必要な時に参考になると思います。 http://www.remnet.jp/

以上

8月17日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

皆さま
権上です

添付(放射線に立ち向かって生きていくために(8.12) PDF)は、これまでのの改訂版です。近頃、国、東電関係がさかんに「放射線につきあって・」を使うので、タイトルと内容も若干情勢にあわせて変えています。
HPなどへアップされている方は変更いただければ幸いです。

1)コメの早場米結果
千葉、静岡の検査結果が不検出でホッとされている方も多いと思います。
浅見輝男「福島原発第事故ー土壌・農作物の放射性核種汚染」の編集の経験と土壌肥料学会の公開シンポジウムに参加した経験から、以下を感じていました。
1. チェルノブイリ事故は4月下旬、福島は3月中旬、この一か月、早い差によりどれだけ救われた部分があるか。農作物は花が咲いたり芽が出るとき高濃度が与えられると吸収量は格段に大きくなるものがあるため
2. 爆発規模の高さについては、チェルノブイリより福島が低い。これにより、山で汚染物質が止まった部分は大きい
3. 2からの不安材料としては、原発側への山肌の樹木の葉への吸着量はかなりな量である。二次汚染源にならないような手当てが必要。堆肥が心配なのは当然ですね。

2)元祖原子力ムラのコメの世界
かつて、ぜんそく患者さんの自動車メーカーも含んだ大気汚染公害裁判の支援の際、
産業の米、自動車の世論を作るのは難しいと思いましたが、コメはこの比ではないことを実感しています(WHOがコメのカドミウム規制値を1ppmから0.2ppmにしようとした時の日本政府の挙動はまさに元祖原子力ムラでした(現行規制値は0.4ppm)。
今回の放射性核種汚染もしっかりと見据えていかないといけないと思っています。

直接コメの世界の動きではないですが、言論規制の動きが活発です。
資源エネルギー庁の「不正確情報対応」事業の適正化を求める会長声明
東京弁護士会 2011年07月26日
http://www.toben.or.jp/message/seimei/post-253.html

平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業(不正確情報対応)
経産省資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1106/110624b/3.pdf

3)メルトスルーの画像

増田先生からいただきましたので、重複の方はごめんなさい。独立行政法人・原子力安全基盤機構が事故前に、原子力防災専門官向け資料として作成していた、炉心溶融のシミュレーション画像。僅か数時間で、メルトダウンからメルトスルーする様子が映像化されています。
動画で見る炉心溶融

4)孫正義氏の脱原発プレゼン資料
さすが手際良いPPです。 http://webcast.softbank.co.jp/ja/pdf/tokotong/20110805_01.pdf

5)児玉龍彦東大教授の動画がブレークしていますが、
動画を見る時間のない方、もりまゆみさんのブログがお勧めです。
手際良くまとめられています(以下の震災日記7/30)。
http://www.yanesen.net/mayumi/

以上

7月18日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です。
暑い日が続くと思ったら、台風とか。福島の心配が大きくなります。

1)すみだの学習会の参加者の方からおしえていただいた体の中の放射性物質を取り除く方法を調べましたら、以下にあたりました。りんごを1日に皮ごと2個、干しブドウなどを食するものです。
ーペクチン含有の食品、飲み物の摂取を積極的に心掛けること(特に、リンゴ、干しブドウ、ブドウ、海藻類にはペクチン質が豊富なので積極的に摂取することー
http://satvik.jp/herbs/radiation_1.shtml
もと論文は確認できていないのですが、基本的に繊維質のものは、有害物質を取り除きやすいと言われていること。
食材なため、食べても有害性はないと判断できることからご紹介いたします。
言うまでもないですが、低減の努力は行ったうえでと考えます。

2)牛の汚染が続いています。
最初のニュースを聞いた時、知っていれば犯罪、知らなければ無知と思いましたが、考えを改めました。爆発の事実を隠していたこと、SPEEDIなどの拡散予測の公開が遅れたことなどが、このような形で私たちに戻ってくるのです。常に被害は市民です。
稲わらがこのように広範に流通しているものということも初めて知りました。

(以上)

連続上映会とお話「核とわたしと原子力」(7月22日、23日、24日)のご案内

PDFチラシ福島第一原発の事故で、原子力の利用は、平和であれ軍事であれ、わたしたち人間とは相容れないものであることを教えられました。
水も、野菜も、魚も、肉も、お茶も、牛乳も、空気も汚染され、福島近県はもとより、東京でも放射能のことを考えずに生きることはできなくなりました。
また原子力発電所は、事故を起せば始末がつかないだけでなく、事故が起こらなくても、運転するだけでウラン採掘や発電所で被ばく労働を生んでいるし、処理のできない核のごみを生み出しています。政府や電力会社が宣伝してきた「クリーン」はウソだったこともはっきりしました。
こうした原子力発電の問題点は、導入した50年前の日本から、現代を生きるわたしたちに与えられてしまった課題です。
わたしたちは、これらを解決できないだけでなく、未来の子どもたちに押し付けるのでしょうか。

冷静な視点は必要でしょうが、「中立」な視点は、今回はなしです。

文京区白山で30年間、チェルノブイリ事故による放射能汚染や、太平洋の島々の核問題に取り組んでいた市民団体「反核パシフィックセンター東京」の所蔵する貴重なフィルムを中心に、国内外の核や原子力発電に関するドキュメンタリーを上映します。
どうぞお見逃しなく。

詳細は、PDFチラシ谷根千ねっとをどうぞ。

7月9日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です

長くなってすいませんが、NHKスペシャルの紹介をしましたので、責任を感じて流させていただきます。
1)7月3日のNHKスペシャルについて
専門性の高い方々からの感想は、酷評でした。
お茶の線量が高い理由は、周知のこと。なぜ農学の専門家に聞かず、初めてわかったような報道なのか。なかでも那須の線量の高いところについては、すでに県の調査で分かっていること。ヘリを1km毎で飛ばすなど「大変なお金を使って!」と思うだけ。
私は、この調査メンバーの一人近畿大Y教授の研究目的が???でした。
江東区亀戸の土壌が3000Bq以上と5月中旬に発表された方です。
その後、江東・墨田区では、調査を依頼したり、問い合わせしたり、「健康影響はない、土壌の入れ替えの必要もない」という回答です。
土の種類も場所も深さも記述のないデータを発表し、不安をあおり、再調査を受け、なんでもない。
意味がよくわかりません。
ビジュアル化した研究調査がもてはやされる社会であるとは間違いないようです。

2)報道ステーションの吉原発言が反響を呼んでいます
すみだの環境フェアでも主婦が、「原発やめるわけにいかない」「いままで便利さを享受したていたんだから」などの発言の多さに正直がっかりしました。先の戦争の国防婦人会・「銃後の母」と同じ物言いではないでしょうか。

(以下主旨)
城南信用金庫 吉原毅 理事長(56歳)
「3月11日の前は原発はクリーンで安全なエネルギーであると信じて、特に関心を持っていませんでした。ところが今回の事件をずっと見ていると、いかに危険なものであるかということを痛切に感じました。それと同時に、このような原発に頼るわけにはいけないんだということを、普通の企業とか、個人としてもそうですけれど、はっきりと態度を決めて行動していかないと日本全体が大変なことになると改めて気付かされました」

城南信用金庫は震災以降、いち早く“脱原発”を宣言。実際に行動を起こした。3割節電を目標に掲げ、この3ヶ月間ほぼ実現している。

「企業も、その事業を通じて社会に貢献したい。またはそこに勤めている方々も、誇りを持って日々の仕事に取り組んでいると思います。ですから、こうした問題に対して、企業としても、考え方、理想、哲学、魂を持って行動を起こしていくことは当然のことだと思います」
5月からは“脱原発”のために預金や融資も始めた。太陽光発電などを導入すれば、定期預金の金利を高くし、導入のためのローンについても優遇を行っている。

Q.原発はリスクなのか
「原発がないと経済成長が低下して、日本は二流三流の国になってしまうぞとか、あるいは、電気料金が大幅に跳ね上がって経済が大混乱に陥ると、こういう短絡的な議論が今ありますが、金融機関に勤める者としては、いささか首を傾げざるを得ないと思います。本当に原発は効率的なものなのか、もし仮に、純粋な民間ベースで原発事業がスタートするとした場合に、それに融資する銀行が本当にあるかどうか。おそらく一行もないと思います。原発はそれほどコストが高く、リスクが高いのが実情だからです。金融界としては、国が、あるいは東京電力が、あまりにも強力な力を持っているので、これに対して安心していたということがあると思うんですね。ですから東電債(社債)というものが安心な投資商品であると、また融資も間違いないものであるという風に考えてきてしまったんですが、そこに内在するリスクというものを十分に考えてこなかった。それは正直に言って責任があったのかなと思います」

Q.今後どう対応すべきか
「いま政府を始めとして議論が混乱していると思います。それはいろいろな利害関係が絡んでいるから、なかなか思ったことが言えない状況だと思うんですけれども、それはよく分かるんですが、いま大切なことは、我が国の将来、そして子供たちの未来を考えて、大きく舵を切っていかなければいけないということを具体的に進めていくことが大事なんだと思います」

(以上)

7月3日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です。
7月に入ってしましました。暑いですがばてていませんか、ご自愛ください。

*先週は、すみだの環境フェアでした。
東電も通年の1/3くらいのブースをお通夜のように出していましたが近寄る人も少なかったと思います。
しかも通年の看板は「東京電力」今年は「東京電力江東支社」と。
なんと肝っ玉の小さいことと思いました。
雨研ブースは、霧箱実験が大好評でした。
ドライアイスとアルコールで作った霧の中をはっきりとアルファー線、ベータ線が区別して目視で観察できました。
協力者のおかげで、7月10日(13時半・すみだ中小企業センター)の学習会でも実施します。お見逃しなく!おいで下さる方は、少し早目のお出かけをお願いします。
見られるようにしておきます。

*ひまわり除染について
旧土木研のHPが発生源のようですが、急遽訂正版もでました。
http://www.ceri.go.jp/contents/news/20110322.html
しかし、呼び掛け団体HPには、植物体の始末についての記述は見当たりません。
http://hinodekai.org/project

一般にカラダの大きい植物は、有害金属などの吸収量は高いですが、言い換えれば、土壌数センチに堆積したものの放射性物質の体積を増やすだけのことを考えていないのでしょうか?
東京あたりであれば、余り問題はないのかもしれませんが、線量の高い土地では要注意です。

*本日NHKスペシャルを時間許せばご覧ください。私の東京都の友人も出るかもしれません。http://www.nhk.or.jp/special/

以上