被災地の方々と避難している方々に、
「お元気ですか?案じています、忘れてませんよ」のメッセージ!
3月11日に向けて約150枚のカードを書きました。
3月5日、6日の2日間、谷根千・駒込・光源寺隊は、光源寺蓮華堂において「はがきプロジェクト」として「お元気ですか?忘れてませんよ」のメッセージはがき書きを行いました。あて先は、2011年3月11日の東日本大震災後からこれまで、谷根千・駒込・光源寺隊が支援や応援をしてきた福島県や宮城県の方々を中心に、被災地からの避難者にも及びました。また、谷根千・駒込・光源寺隊の活動を各地でサポートしてくださった方や情報交換などをし合って来た方々や団体などなどにも送るように考えました。
震災から2年、被災者はもちろんのこと、支援に当たってきた人たちにも心身の疲れが出てきているとしばしば報道されるこのごろですが、実際に先月、菊池がいわき市街から四倉、久之浜を訪ねたときの現地の方々の様子も、報道と大きくは違わないものがありました。訪問をとても喜んでいただけたと同時に、これまでがんばってお元気そうにしていた方にこそ、表情にかげりや疲れがうかがえたり、自らも被災者でありながら被災者の支援を行って来た方々などにも、支援疲れのようなものを感じたり。その実感から、今回のプロジェクトを提案、計画したものです。
カードは約150枚作成しましたが、2日間で書ききれなかった分は何人かが分担して持ち帰り、その翌日にはさらにそれらを分担してくださる方が現れるなど、5日から8日までの間に全16名、のべ23名の方の手ではがきやカードを書き上げました。これらは、震災から2年目の3月11日には受け手のお手元に届くように手配をしました。
今回ペンを執ってくださった方の中の多くが、はがきの受け手を直接には知らない…、という関係ではありますが、谷根千・駒込・光源寺隊の活動の最初であるおにぎり握りから参加したり、現地でのき炊き出しや夏祭りの出前などに参加したり、幾度も物資提供をしてくださったり、また支援金・活動費を寄せてくださったりなどなど、それぞれの形で谷根千・駒込・光源寺隊に参加し共に活動し、応援し、支えてくださった方々ばかりです。
2年間、谷根千震災字報に掲載している折々の報告も読んでいただいているので、「お元気ですか?案じています、忘れていませんよ」の心をそれぞれがそれぞれなりにイラストや文章に込めて、はがきやカードが書きあがりました。使用したはがきは、基本的に官製はがきを使いました。このはがきは、2011年に行った「はがき作戦」に賛同した大勢の方から寄せられた、書き損じの〈反故はがき〉を官製はがきに交換して用意したものです。
「はがき作戦」は2011年初夏、避難所の閉鎖でばらばらになってしまう方々とつながるために始めたもので、この時は往復はがきを用いましたが、残念ながら返信数は数通と多くはありませんでした。しかし、この時の数通が、これまでのさまざまなつながりの元ともなり、大事なパイプの一つとなっています。
今回、震災2年目を機に再び「はがき作戦」を行えたのは、この時から反故はがきが継続して寄せられたからにほかなりません。この場を借りて、反故はがきでご協力くださった皆さまに心からお礼を申し上げます。また、今回はがきメッセージを書いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
なお、5日には東京新聞の取材が入り、その模様が同新聞6日の朝刊に載りました。
以上、ご報告します。
〈菊池京子〉