谷中で戦争を語りつぐ会 ~1945年3月4日を忘れない

今年も3月4日に「谷中で戦争を語りつぐ会」を谷中の家で開催いたします。

1945年3月4日午前8時30分、谷中地域に空襲がありました。死者80人以上、重軽傷者155人を超え、家屋の被災も全壊・半壊195戸に及んだと記録されています。

戦禍で犠牲になった方たちの供養に「三四真地蔵」「十四地蔵」「平和地蔵」が町内で建立され、69年を経た今日でも献花が絶えません。

当時被災された町内の方々もご高齢となり、お話をじかにうかがうことがだんだん難しくなりつつあります。

地域を問わず、ご自身の体験、ご家族からきいた話など、語ってくださる方、聴きたい方、この機会にぜひお集まりください。

日時:3月4日(火)
17:00~18:00(随時)三四真地蔵(谷中3-6-5)におまいり
17:00~18:30 写真パネル・資料の展示
18:30~20:30 戦争を語りつぐ茶話会
 ゲスト:片山服恵さん(谷中在住、当時小学6年生)
     和田肇さん(当時中学生で満州から引き揚げ)
 特別上映:故和田章子さんによる小学校での白熱授業※
続きを読む

【お知らせ】福島から発信する雑誌「とねりこ」創刊

この1月、福島市といわき市在住のジャーナリストたちが、「福島の現状を全国に知らせたい」という想いから、季刊誌〔ふくしまで暮らす手帖~「とねりこ」〕を創刊しました。

福島の歴史・風土・文化のページほか、美味しい郷土料理のコラム、後半には県民健康管理調査の甲状腺検査のことも載せています。創刊号(冬)にはイラストレーター黒田征太郎さんのカレンダーが付いています!

購読申し込みは「とねりこ」(発行:のはら舎:http://noharasha.blogspot.jp)のブログから。
福島県内ではいわき市のヤマニ書房(http://www.yamanishobou.co.jp/)、いわき市の鹿島ブックセンター、福島市の岩瀬書店で扱っています。
東京では文京区千駄木の「往来堂書店」(http://www.ohraido.com/)、「古書ほうろう」(http://horo.bz/)で取り扱っています。お手にとってご覧ください。

震災から間もなく3年になる今、福島からの発信にぜひ耳を傾けてください。

〔発刊にあたって〕
 名称の『とねりこ』は、日本に広く自生する木で、洋名はイグドラシル。野球のバットの材料になるほど強くしなやかな木で、「いのちの木」とも言われています。激変する環境のなかで、福島の多くの人々の声を聞き、伝えることを通じて、1本の木が林になり、やがていのちの循環を支える森になるよう、スタッフ一同、精一杯頑張ってまいります。

のはら舎 藍原寛子
(のはら舎 事務局:970-8036 いわき市平谷川瀬字明治町83 日々の新聞社内)
電話0246-21-4881
のはら舎ブログ http://noharasha.blogspot.jp/

【報告】伊達東仮設からミシンのお礼状が来ました

昨年12月にミシンを届けた福島県伊達市の伊達東仮設で避難生活をされている飯舘村の方から、谷根千・駒込・光源寺隊にお礼状が届きました。

これまで、また日頃より、谷根千・駒込・光源寺隊で活動をされたり支援を続けてくださっている皆様に、ぜひこのお手紙で福島原発事故の避難者の方からの声を届けたく、ご報告します。

12月の模様は「谷根千震災字報」https://311.yanesen.org/にレポートが掲載されていますので、併せてご覧ください。(島田富士子・菊池京子)

~谷根千・駒込・光源寺隊のみなさま~
寒風の候、皆様にはおかわりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。

先月は、師走のお忙しい中ミシンをお届けに当仮設住宅におこしいただき有難うございます。お礼の返事が遅くなりまして大変申し訳ありませんでした。

仮設では毎週お茶会を開いており、支援でいただいた布などを利用してお手玉をはじめ手提げ袋など色々なものを作っています。その中でミシンを利用し準備や作品を作っています。作ったお手玉は、近くの小学校や飯舘村の小学校に寄贈し、参加者も小学生との交流を行いました。

参加者の多くの方々はお年寄りが多く、毎回縫い物を楽しみに作ってくれます。これからもお茶会は続けていきたいと思います。

私どもの仮設住宅は飯舘村民、90世帯147名が入居しております。60歳以上の方が約100名おり、高齢者がほとんどです。

避難生活も2年7ヶ月が過ぎました。仮説の住民も少し疲れが出てきたようで、体を壊した方も何人か出てきました。村では、もう少しと言いながら一昨年秋に始まった除染も計画の3、4%しか進まず、帰村が28年に延びました。昨年秋、個々の村民アンケートが取られました。

全体には「戻らない」と「判断がつかない」が大半で若い世代ほど戻らないと答えた人が多く、高齢者ほど「すぐに戻りたい」割合が多くなっています。

村民に寄り添った村長、村政でなくてはならないと思っていますが、現実はちょっと違っているみたいです。これからどうなるのか不安が募るばかりですが、もう少し頑張って一人も欠けることなく元気で飯舘に戻りたいと思っています。

寒さが厳しい折、お身体を大切にしてください。

平成26年1月17日
伊達東仮設住宅 自治会長 佐藤忠義

福島県伊達市の伊達東仮設住宅集会所にミシン3台を寄贈に行きました

福島県伊達市の伊達東仮設住宅集会所にミシン3台を寄贈に行きました
~谷根千・駒込・光源寺隊から飯舘の方に~
(レポート/菊池京子・写真/小松崎栄一)

2013年12月15日、谷根千・駒込・光源寺隊として、飯舘村からの避難者が暮らしておられる福島県伊達市の伊達東仮設住宅の集会所に、ミシン3台を届けてきました。

その模様と、福島市内で出会った除染活動の様子、市街地を走った様子などを3回に分けてレポートしました。写真は小松崎栄一さんの撮影によるものです。

※以下はそれぞれPDFファイルへのリンクになっています。

  1. 福島県伊達市の伊達東仮設住宅集会所にミシン3台を寄贈に行きました ~谷根千・駒込・光源寺隊から飯舘の方に~
  2. 阿武隈河畔でボランティアの除染作業に遭遇/除染廃土置きから福島市街地へ
  3. 「飯舘の店はもっと良かったのよ」福島市内で再開した珈琲店の奥さんは言った

2014年2月1日 第22回月1原発映画祭のご案内

2/1(土)に第22回月1原発映画祭/交流カフェを開催いたします。テーマは「コミュニティー発電所」。脱原発への具体策として、地域のコミュニティが主体となって発電事業に取り組む動きが広がっています。

今回は月1スタッフによる江戸川区の市民立発電所見学レポートをもとに、コミュニティー発電所の可能性について情報交換、意見交換をしたいと思います。

併せて、ドイツ初の市民電力会社誕生を追ったドキュメンタリー、「シェーナウの想い」を上映しますので、未見の方はぜひこちらもどうそ。

いつものように美味しいものをご用意して、みなさまのご参加をお待ちしています!(今回は特製チーズフォンデュの予定)

第22回月1原発映画祭/交流カフェ「シェーナウの想い」上映+市民立江戸川発電所見学報告

■日時:2月1日(土)18:00~20:30(開場17:30)

18:00~19:00 「シェーナウの想い」上映
19:00~19:30 市民立江戸川発電所見学報告会
-休憩-
19:45~20:45 交流カフェ
続きを読む

第21回月1原発映画祭/交流カフェ 「お正月げんぱつかるた大会」

「月1原発映画祭+交流カフェ」は昨年12月の第20回でひと区切りとしましたが、3年目の今年からは「月1原発映画祭/交流カフェ」として進めてまいります。

どこが違うのかといいますと「映画祭プラス交流カフェ」ではなく、「映画祭ないし交流カフェ」、つまり映画上映だけだったり交流カフェだけだったり、両方だったり、というざっくりしたくくりで企画を考えていきます。引きつづきどうぞよろしくお願いいたします。

1月は昨年に続いて2回目の「お正月げんぱつかるた大会」です。前回来られなかった作者の古知屋恵子さんをお招きしています。奮ってご参加ください!
※映画上映はありません。

■日時:1月11日(土)13:00~15::00(開場12:30)
■ゲスト:古知屋(こちや)恵子さん(版画家)
■内容:「げんぱつかるた」の作者、古知屋恵子さんのお話のあと、参加者全員によるかるた大会。札を取った人がひとことスピーチというルールです。近況や今の思い、今年の抱負など語り合いましょう。
続きを読む

2013年12月27日(金) 薬研堀不動尊 納めの市に『光源寺隊/いわきマルシェ』が出店します!

由緒ある東日本橋の薬研堀不動尊の「収めの歳の市」(12月27〜29日)で、例年復興支援で福島関係のブースを設けてくださっているとのこと。

『光源寺隊/いわきマルシェ』は27日のみの出店となりますが、宮城、岩手からの出店もあり、他にも沢山の店があり、正月飾り等もあるようですので、お時間ある方は、ぜひ足をお運びください。

☆薬研堀不動尊 納めの市☆
日時:12月27金、28土、29日 11時~20時 
※『光源寺隊/いわきマルシェ』の出店は27金のみです。
場所:東京都中央区東日本橋2-12-8  都営「東日本橋駅」より0分
   地図→http://www.enjoytokyo.jp/amuse/spot/l_00003805/map.html

目印:薬研堀不動尊を後ろに左斜め前(東日本橋駅近く)
   http://www.rurubu.com/event/detail.aspx?ID=10910

納めの歳の市では毎年12月27~29日の3日間の12~20時に、注連飾りなど正月用品を販売する。出庫市は衣料品・靴・ハンドバッグ・日用雑貨などを格安にて販売。100軒の問屋が出る。

内容:<光源寺隊/いわきマルシェ>共同出店(1)いわき市四倉仮設住宅 手づくり品  
◎メモクリップのピエロ
◎花の磁石クリップ
いわきマルシェより
・小物入れ(小銭入れ型)・薬&小物入れ 他、手づくり小物
◎いわき市 四倉大元のきざみ昆布
◎石井酒店(久之浜)
 カップ酒& 500ml「又兵衛」、 麦焼酎「玄武」(会津)、日本酒720ml「会津の八重」
 日本酒 「会津中将」(会津)

知って欲しいこと – 福島県県民健康管理調査の甲状腺検査から2年半 これまで、そして今、こんなことが起こっています

ここでは本レポートの前段のみ掲載しています。図も含む長文なので全文はPDFファイルでご覧ください。 PDFファイル 知ってほしいこと

レポート:菊池京子

2011年3月から今日まで続いてきた「谷根千・駒込・光源寺隊」のさまざまな活動の中に、2011年8月から始まった県民健康管理調査を元にした「記録支援」があります。

「記録支援」を言い出して先頭に立ってしてきた者の責任として、この2年半、県民健康管理調査とその詳細調査としての甲状腺検査の動きを追いかけて来ました。

しかし、県や県立医大や国などに多少の動きがあっても、私自身が納得できないこと、咀嚼しきれないこと、また事実が出てこないことなどが常にあったため、その都度逐一ご報告するには至りませんでした。力不足をお詫び申します。

ところが、昨年報道され大きな問題となった県民健康管理調査検討委員会の秘密会の存在をはじめ、この夏から秋にかけては、小児甲状腺がんが59人に達したり、公表される数字や性別の集計の誤りが分かったりしました。

市民のさまざまな活動が首都圏では活発で、それが、インターネットを駆使した自由系の報道機関や取材者によって、大手の新聞やテレビでは伝わりにくい福島現地での現状を伝えています。

たくさんの方々のご努力によって、「甲状腺検査」に関する経緯と現状を皆様にご報告できるような情報が集まったと判断しましたので、まとめを作ることにしました。

同時にこの情報が、多くの方に時を急いで届くようにと、願って止みません。

この原稿の元は、12月14日に開催された「放射能被ばくを学習する会」で発表するためにまとめたものですが、要所、要所加筆しました。中でも、11月27日に初会合が開かれた新設の甲状腺検査評価部会の模様は重要と考え、東京新聞の記事を要約して添えました。

長文ではありますが、多くの方に分かりやすいように簡易な表現を心がけました。

お一人でも多くの方に読んでいただき、さらに口コミでも手渡しでもメールでも、広く皆様に読んでいただければ幸いです。これは福島だけの問題ではなく、東日本の子ども全体、ひいては日本の子どもたち全部の健康に関わることです。どうかご理解とご協力をお願いします。

〔2013年12月19日菊池京子〕

続きは、図も含む長文なので全文はPDFファイルでご覧ください。 PDFファイル 知ってほしいこと