2012年2月5日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

皆さま
権上です。

●しつこく花粉のこと
<最近は、花粉の質問が多いのです>
pHの低い雨、酸性雨の影響は、葉の大きな広葉樹よりも針のような葉の針葉樹の方が影響が大きいのです。その理由は、針葉樹の方が合計の葉表面積が大きいからと言われています。放射性物質でも全く同じことが言えるようです。

2012.1.15付読売新聞によると
針葉樹の葉の汚染(スギ4万~6万弱ベクレル/kg)/広葉樹(1.5万ベクレル/kg)=約3:1(セシウム137)
と葉の汚染は、圧倒的に針葉樹の方が高いのです。(逆に根元に積もった落ち葉層(リター層)は広葉樹の方が高い)

葉だけではなく、実際に様々な線量を測っている方のお話では、がさがさした樹肌は、やはり線量が高いと。私たちの髪の毛のキューティクルに引っ掛かるのと同じ理由なのでしょう。

林野庁の試算(2011.12.28発表)では、

「雄花に含まれるセシウム134及びセシウム137・平成23年11月25日~平成24年1月31日・福島県内の87箇所の調査結果の中間報告
濃度が最も高かったのは浪江町小丸のスギ林で、1キログラム(乾燥重量)あたり25万3000ベクレル(福島県内4箇所もおよそ同程度のレベル)

最高濃度(25.3万Bq/kg)を花粉を人が吸い込んだ場合の被曝線量を試算

花粉シーズンの4か月間(120日)に毎日24時間吸い続けた場合は0.553マイクロシーベルトであり、
東京都新宿区で今月20日に観測された1時間当たりの放射線量0.053マイクロシーベルトと比較した上で、人体への影響は極めて低いとしている」

と、発表してはいます。(以下算出骨子)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/pdf/111227-02.pdf

やはり、東京より1桁高く、体の粘膜へ直接運び込みシステムであることに違いはありません。花粉情報に注意し、外出時には花粉症の有無にかかわらず、マスクをとなりますね。セシウム対応マスクも早くも発売されているそうです。価格は2倍だそう。これが必要か否かは判断できませんが。

花粉情報は、昨年みなさんに被災アレルギー児の支援をお寄せいただいた角田先生がご自宅の庭で毎日観測、結果を以下のHPにアップされています。環境省HPとあわせご紹介します。生活の中で、被ばくの確率を下げる努力をしていきましょう。

かくたクリニック(宮城県多賀城市)の花粉計測情報
http://homepage2.nifty.com/smark/

環境省花粉観測システムはなこさん
http://kafun.taiki.go.jp/index.aspx

●肥田舜太郎さんのお話
広島の陸軍内科医であった入市被曝された肥田先生の講演を聞く機会がありました。94歳とは思えない肌の色、まっすぐの姿勢、1.5時間立ちっぱなしでの講演でした。
・自分自身の人権を意識し、抵抗し、闘って生きてこそ、人間として死ねる時代になってしまった
・それそれ自分のひ孫に当たる世代のために今できることをそれぞれが努力していこう。
・便利さだけを求めない
・体の抵抗力、免疫力を高める努力を
・人類は40億年以上前から強い紫外線と放射線と闘って今日を築いた
・ここに学び太陽とともに生活することを原則に。早寝早起き、米飯は30回以上噛んで消化酵素を十分に食材に混ぜる

ゆっくりと心に沁みこんでいくお話でした。

以上

谷根千・駒込・光源寺隊 2012年 1月12~14日 いわきでの情報収集と交渉等の活動報告 / 菊池京子

谷根千・駒込・光源寺隊として活動をともにしてきた、舞踊家でアトリエ・ノ・マド主催の熊谷乃理子さんと、1月12日、13日、14日は菊池1人で、いわき市内の各所を訪ねました。

◎12日 午後  久ノ浜へ
久ノ浜商工会議所
久ノ浜第一小学校の校庭に、プレハブで昨年オープンした「浜風商店街」の中にある、久ノ浜商工会議所に根本真一主査を訪ねました。
熊谷さんら、音楽と踊りの方々が企画している3月30日~4月1日にかけての古楽器のオルガンとダンスのパフォーマンスイベントの打ち合わせに同行し、イベントと同時に県民健康管理調査の記録&記入支援が開催できないか、主査の根本信一さんに打診しました。
3月末を待たずに、2月4日、豆まきのイベントがあるので、その日、イベント会場の一画に、記録&記入支援のコーナーを設けていただけることになりました。

久ノ浜公民館
上記と同じ、年度末のイベントの会場下見に同行し、館長の門馬英明さんに、記録&記入支援会の開催を呼びかけました。趣旨に大いに賛同していただけ、2月3日~6日に、公民館で確定申告の説明会があるので、館内の一画に記録&記入支援のコーナーを設けていただけることになりました。
商工会議所と同様、年度末になる前に、開催することができることになりました。

上記の2つの会については、近々開催の告知チラシポスターをお送りし、希望者を募る予定です。
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石巻・尾の崎地区復興支援★谷根千牡蛎祭 報告 / 森まゆみ

坂下お母さんの牡蛎むき指南2011年12月12日、谷中・カフェコパンで北上川河口の長面浦で牡蛎の養殖と民宿のんびり村を営む坂下さん夫妻をお招きして開かれた牡蛎祭には延べ70人の方がきてくださいました。バンに牡蛎を700も積んできてもらい、生ガキ、蒸しガキ、グラタン、フライをワインやビールで堪能しながら、津波によって田んぼや松林が流され、大川小学校はじめたくさんの住民がながされた北上川河口の現状をうかがいました。米農家の大内さん、渡辺さん、茅葺き屋根を葺く熊谷さんなども北上から駆けつけてくださいました。外では米や牡蛎の販売も行いました。会場のキャパでおはいりになれなかった方、申しわけありませんでした。参加された方からの感想です。

のんびり村には、熊谷さんに以前、連れてってもらって、ご無事かどうか心配していたのですが、偶然、NHKで再建を決めるドキュメンタリーを見てて、まさか昨日、お会いできるとは思いませんでした。(山本玲子さん)

私なりに石巻のために出来ることを考えていた矢先、ノマドの熊谷さんからこのイベントの話を聞きました。坂下さんご夫婦始め、石巻で頑張っている方々と接して、私も頑張らなきゃいけないと強く感じました。そして、今の私にできる事は、自分の家族が普通の生活ができるようにお手伝いする事と両親に心配をかけないように生きる事なのではないかと思います。(石巻出身・櫻井ことのさん)

先日は思いがけず、楽しい会に参加させていただいてどうもありがとうございました。今回の震災に限ったことではないのでしょうが、やはり現地の人のナマの声を聞くのは大事なことだとつくづく思いました。(横山勝さん)

実際に津波に遭われた方のお話を聞くと、テレビで見聞きするのとはまったく違う迫力を感じます。被災地に行ったらもっとすごいのでしょう。牡蠣やお餅はとてもおいしかったです。やはり、牡蠣剥き名人のおかみさんがおっしゃるように、海の水がとてもきれいなのでしょう。牡蠣や、お雑煮のモズクから匂う磯の香りがそれを物語っていました。石巻から片道五時間の道のり、とお聞きしました。お疲れが出なければ良いのですが…皆様のご健康を祈らずにはいられません。(津田篤太郎さん)

牡蠣づくしを堪能させていただいて、また、いろいろなお話を伺う機会をつくっていただいて、本当にありがとうございました。少しでも、石巻のお役にたてるようでしたらうれしいです。(山田智子さん)

道行く人も興味を持ってというわけで牡蛎代など諸経費をのぞいても、83,352円の復興支援金がでました。これは北上川河口域活き倶楽部に送ります。調理や接待に協力してくださった川本眞理さん、中濱潤子さん、浅田やすおさんはじめ強力助っ人のみなさん、お宿をつとめてくださった千駄木ノマドの熊谷さん、場所を貸してくださったカフェ・コパンさん、本当にお世話になりました。

【収入】合計 199,100円     
 1回目 56,000円
 2回目 46,000円
 3回目 74,300円
 外売り 10,400円
 残りの後日販売 12,400円
 カンパ 2,000円

【支出】 117,748円
 牡蠣 48,000円
 車代 10.000円
 料理食材 14,464円
 酒・飲み物 37,642円
 場所代 5,000円
 ほか備品 2,642円   (会計仰木ひろみ)

東京新聞がこの会を報じ、たくさんの牡蛎の注文があったそうです。ただ現地はまだインフラもなく、坂下夫妻は石巻市内のアパートから一時間かけて筏まで通っている状態、なかなか注文に応じきれず、かえって坂下さんたちを疲れさせてしまったかも。
域活き倶楽部のホームページをご覧ください。 石巻で活動する北上川河口・域活き「イキイキ」倶楽部

「原発」都民投票実現にむけた署名ができるところ

都民投票(国民投票ではない)については、東京「原発」都民投票 をお読みください。

近隣ではこんなところで署名ができます。2012年2月9日が締め切りなのでお早めに。

<文京区民のみ>

駒込大観音 光源寺 島田冨士子
TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22

JAZZ 喫茶『映画館』
〒112-0001 東京都文京区白山5丁目33-19
03-3811-8932
15:00~23:30 日・祝休み

<北区民のみ>

古書ほうろう
〒113-0022 東京都文京区千駄木3ー25ー5
tel./fax. 03-3824-3388
月~土 12:00 ~ 23:00  日・祝 12:00 ~ 20:00
毎週水曜日定休

<台東区民のみ>

喫茶 谷中ボッサ
台東区谷中6-1-27
(カヤバコーヒー4軒となり、愛玉子ななめ向かいです。)
12:00~20:00(火曜定休)
03-3823-5952

<豊島区民のみ>

ステンドグラス工房「時屋」
豊島区雑司が谷3-22-9
電話03-6319-5177

追記、変更

2012.1.16 豊島区民のみ、時屋を追加しました。タイトルが国民投票となっていましたが、正しくは都民投票です。以上追記・訂正しました。

2012年1月9日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です。
本年もよろしくお願いいたします。
(添付ファイルをつけざるを得ず、ご容赦)

●出版物について
昨年の4月~11月に出版された書籍770点のうち、実に40%が原発・放射線関連本だったそうです。(出版科学研究所調べ)

私が、正月中に読んだ「こうして原発被害は広がった」は、お勧めの1冊です。
訳もよく、チェルノブイリ事故についてドキュメンタリー感覚で、読ませます。
(「チェルノブイリ刻一刻」の復刻版ですので、これを読まれた方は重複します) 続きを読む

文京区在住の方へ 「原発」国民投票実現にむけた署名のお願い

「原発」の将来を政府や議会でなく、国民が投票によって決定権を握ろうという呼びかけが行われています。すでに東京と大阪では国民投票を可能にするための条例制定を求める署名活動が実施されています。
詳しくはこちらをご覧ください。みんなで決めよう「原発」国民投票 http://kokumintohyo.com/

これは法定の直接請求署名で、署名受任者のもつ署名用紙に直接署名、捺印(押印か拇印)をしなければなりません。
文京区在住の方で、この活動に賛同し、まだ署名をされていない方は、光源寺の島田冨士子さんが受任者となって署名を集めています。ぜひご協力ください。締め切りは2月9日です。

「原発」国民投票を実現するための「東京都民投票条例の制定」を求める署名先(文京区在住者のみ)
駒込大観音 光源寺 島田冨士子
TEL/FAX:03-3821-1188
〒113-0023 東京都文京区向丘2-38-22

文京区以外の方はサイトより署名先をさがしてください。東京・大阪以外の方は、現在署名は集めていません。また、一人でも多くの受任者(署名を集められる人)を募集しています。賛同される方は受任者としての参加をお願いします。受任者の申し込みはサイトまたは、光源寺にある用紙記入で可能です。

【配信】光源寺隊の震災支援活動報告2011

小松崎栄一さんが、これまでの支援活動をまとめた動画を制作してくださいました。
3月~12月まで、それぞれの方の励ましによって、実にお多くのお手伝いができました。
模索しながら継続してゆく姿が感じられます。ぜひご覧ください。

「光源寺隊の震災支援活動報告2011」

小松崎さんのYouTubeページ

【報告】2011年9/11~12/23にお預かりした救援金カンパと支援支出

新しい年を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

震災からまもなく10ヵ月になります。光源寺でおにぎりを握ったことから始まった被災地との交流は、形を変えながら続いています。 続きを読む