2012年3月10日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です。

今日は東京大空襲で下町を中心に10万人の命が奪われた日、そして、あすは、3.11です。被害にあわれた皆様のご冥福を祈り、被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。いまだ事故前の生活に戻れない方々がおられることを決して忘れてはならないことを再確認したいと思います。

●放射性ヨウ素による甲状腺被ばく
先日、地下鉄で若い女性の会話が耳に「チェルノブイリ事故の健康被害は子供の甲状腺ガンだけだから・・」と。正しくは、「小児甲状腺ガン以外の健康被害は当局が認めていない」だけなのです。以下関連2件。

1)放射性ヨウ素の甲状腺被ばく―弘前大学被ばく医療総合研究所の床次眞司(とこなみ・しんじ)教授ら
http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY201203090004.html
以下抄録
最高87ミリシーベルト(浪江町成人)50ミリ超え5人も
事故の約1カ月後に行った住民65人の測定結果を分析。被曝した人の約半数が10ミリシーベルト以下だったが、5人が50ミリシーベルトを超えていた。

2)ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え」
放送日時:2012年3月11日(日)22:00~23:29(89分) NHK-Eテレ
子どもたちの甲状腺の異常の有無が焦点ですが、事故直後、人々がどれだけのヨウ素131を吸入や経口で摂取して、内部被ばくしたのかを割り出す、肝心なデータを持っていないため、手探りで検診を続けている状況です。「データの空白」の背後にある謎を取材班は当事者への直撃取材などで、徹底取材でスクープ満載の89分だそうです。
ぜひご覧ください。

●水俣と福島に共通する10の手口
世界に水俣病の悲惨な状況を発信し続けた、写真家故ユージンスミス氏夫人アイリーン・美緒子・スミスさんの言葉です。

1.誰も責任取らない/縦割り組織を利用する
2.被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
3.被害者同士を対立させる
4.データを取らない/証拠を残さない
5.ひたすら時間稼ぎをする
6.被害を過小評価するような調査をする
7.被害者を疲弊させ、あきらめさせる
8.認定制度を作り、被害者数を絞り込む
9.海外に情報を発信しない
10.御用学者を呼び、国際会議を開く
(毎日新聞2012.2.27)
以上

追悼法要と餅つき

【追悼法要】
震災から一年を迎えるにあたり、追悼法要を執り行ないます。
3月10日(土)17時より 駒込大観音(おおがんのん)光源寺観音堂において
http://ameblo.jp/hoozuki-sennari/entry-11185849715.html

【餅つき】
3月11日(日)11:30より 谷根千餅つき会
場所:千駄木 訪問看護ステーションきょうわ前(映画保存協会隣り)
〒113-0022 東京都文京区千駄木5丁目17 – 3
参加費:300円
http://www.yanesen.net/topics/detail.html?id=468

2012年2月3日~6日 いわき市久之浜町での記録・記入支援活動の報告 / 菊池京子

去る2月3日~6日までの4日間、久ノ浜と平で、現地在住の方に、2011年3月から7月までの行動を記録するお手伝いと、それを元に県民健康管理調査問診票に記入するお手伝いをしてきました。
ご報告が遅くなりましたが、この活動とそれ以降、2月いっぱいの模様を記します。

3日 久之浜公民館 2名(60歳女性、60歳女性)
4日 久之浜浜風商工会  2名(50代女性、30代女性)
5日 久之浜公民館 0名
6日 平(いわき駅前)1名(40代女性)
合計5名様のお手伝いをさせていただきました。 続きを読む

3月11日に向けて、久之浜に献花を ~お花を集めます~

谷根千・駒込・光源寺隊が応援を続けてきた「北いわき再生発展プロジェクト」。
サイトでは、3月11日に久之浜を飾る献花を募集しています。
「北いわき再生発展プロジェクト」で検索していただければ、送り方、主催、送り先、お問い合わせ先が分かります。
以下は「北いわき再生発展プロジェクト」の若いボランティアたちの兄貴的存在ともいえる、通称金造さんからのメッセージです。
庭に咲いているお花、花屋さんから送るお花、久之浜に送りたいと思う方は、どうかご協力をお願いします。

☆☆
あの日から1年。
全国でも様々な追悼イベントなどが行われるようですが、
ここ久之浜・大久地区では、津波被害の大きい沿岸部を献花で飾ろうとしています。
それも、ただわたし達が買い集めて用意するお花ではなく、
久之浜を想って下さる皆さんのお気持ちを少しずつ集めて、
献花という形にできないかと考えています。
そこで、お花を集めています。
いわき市内外、全国にいる皆さんにご協力して頂けたら幸いです。
献花は3月11日、いわき市久之浜海岸にておこなわれます。
献花についての詳細、お花の送り方などは、メンバー金成のブログをご覧下さい。
Seiji Loves IWAKI
1本でも多くのお花で海岸を飾りたい。
一人でも多くの方の、暖かいお気持ちを届けたい。
皆さんのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
☆☆

送り先 
〒979-0337 いわき市大久町小久字山口4-4
千日紅の会 代表 小島悦子

電話問い合わせ
阿部 恒代 090-5835-2151
鈴木 京子 080-6007-3370
小島 悦子 080-6057-1109

メール問い合わせ
hisanohama_sennichikou@yahoo.co.jp 担当:金造

(記事・菊池京子)

2012年3月4日(日) みんなで考える「谷中防災コミュニティ」 -地震発生!「その時」あなたはどうしますか?

2012年3月4日チラシこれまで地域の防災に関わってきた方も、地域の防災を考えるは初めてという方も、みんなで集まって「その時」を考えましょう。

<第一部> 3・11後の地域の防災を考える
13:30~15:30 谷中コミュニティセンター大広間
        電話:03-3824-4041 台東区谷中5丁目6番5号

【谷中の防災対策の現状】
 篠田 忠氏(谷中地区まちづくり協議会防災対策部会会長) 
 松田橿雄氏(   〃        環境部会会長)

【3・11後の防災建築とコミュニティ】
 薩田英男氏(建築家)
 森まゆみ氏(作家・谷根千工房)
 ほか

【ディスカッション・グループ討議】 
 不安なこと、分からないことを共有し、今後の防災対策に生かしましょう。

<第二部> 防災広場を知ろう!
15:30~17:00 谷中コミュニティセンター前 初音の森防災広場

【防災広場設備見学】
 深井戸、災害トイレ用マンホール、地下防災水槽などの施設見学
 *台東区の危機災害対策課の方が説明下さいます。

【かまどベンチで炊き出し体験】
 *かまどベンチを実際に使って火を熾します。炭、練炭など備蓄燃料による火の熾し方もレクチャー。
 *区の災害用給食の試食。湯を入れて作る炊き込みご飯。

注意:お子さんは保護者の方がご同行ください。

谷中防災コミュニティを考える有志の会の経緯については谷根千震災字報にも掲載しています。

谷中防災コミュニティを考える有志の会
TEL 090-9492―0075(西川)
WEB http://yanakabousai.jimdo.com/

2012年2月26日 おそれて、こわがらず / 権上かおる

みなさま
権上です
(長くなりすいません・転送自由・不要の場合ご一報を)

1月31日、福島県川内村の遠藤雄幸村長はいちはやく「帰村宣言」をしましたが、その直後、毎日新聞の報道によると、この村のミミズから2万ベクレル/kgが検出されています。そんなに簡単には行かないことを示しています。
東京でも水元公園で2万ベクレルを超える場所も見つかっています(共産党都議団)。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-02-22/2012022215_01_1.html
オリンピックなんて誘致している場合でしょうか。

●現地除染は、「屋根取り替えろ、舗装し直せ」
この発言は、昨年の国会証言で一躍著名になった児玉龍彦氏(東大)です。(2月11日南相馬市「南相馬市世界会議」にて(貼りませんが動画もあります))氏は「決意と覚悟をもってコストをかけた除染へ」と題して、二本松市における除染モデル住宅地での成果から、
(1) 1μSv/hでの屋根の線量低減効果は期待されないので、葺き替えること。 →Sハウスが提案・実施。
(2) 同様に、アスファルト・コンクリート舗装面は、舗装のやり直しをすること。 →Mホームが提案・実施。
氏はT工務店の顧問でもあるそうです。
南相馬市の除染業務(4月から)は、福島県の2700億円の予算のうち、400億円でゼネコン1社が落札する予定。現在6社?が公募に応じ、2月末には業者が決定とか) 続きを読む

1945年3月4日を忘れない ー 谷中は戦場になった ー

昭和20年3⽉4⽇午前8時30分、⾕中地域に空襲がありました。死者80⼈以上、重軽傷者155⼈を超え、家屋の被災も全壊・半壊195⼾に及んだと記録されています。

戦禍で犠牲になった⼈達の供養に三四真地蔵⼗四地蔵平和地蔵「三四真地蔵」「十四地蔵」「平和地蔵」が町内で建⽴され、67年を経た今⽇でも献花が絶えません。
この「戦争の記憶を今に伝えていく」つどいも13回を数えています。当時被災されたご町内の⽅々も⾼齢となり、お話をされるのも困難な状況になってきています。みなさまのご参加を⼼からお待ちしております。

日時: 3月4日(日)午前9時から12時
   9:00〜 映画上映など
  10:00〜 お話「いのちが護れる防災」森まゆみさん(谷根千、作家)
  11:00〜 空襲、専科の語り部から(その日私は・・・)

地域雑誌谷根千では創刊20年目にはじめて空襲の特集ができました。
谷根千は空襲に焼けなかった町というのはうそでした。
3月4日の空襲の実態を、そのときの町の方たちの動きをお話しします。
千駄木3丁目の23人の犠牲者をだしたあとには平和地蔵が、谷中の三崎、初音4丁目、真島町の犠牲者のためには三四真地蔵が建てられました。いまも町のみなさんがお守りしていますが、これからのこともかんがえなくてはなりません。
これから3年以内に東京に直下型地震が来る確率は70%と東京大学地震研究所は発表しました。おりしも谷中コミュニティセンタの防災建て替えも始まります。本当にいのちの助かる町、コミュニティとはなんなのか、東北を歩いた目でお話ししたいと思います。
(森まゆみ)

参加費:資料代として200円
会場:谷中コミュニティセンター第1・2・3会議室
   台東区谷中5ー6ー5 電話(3824)4041
*「聞こえ」の悪い方へ:磁気ループを区が無料セット!要申込み(3824-2611 台東教科書ネット・和田)

主催:谷中千駄木歴史の会・谷中九条の会 / 和田、須賀、橋詰、田辺、木下、本間

1945年3月4日を忘れないチラシPDF

福島にとっても近い宮城/丸森から /森まゆみ

私が5年間、畑を借りていた宮城県丸森町は宮城県の南端で、地図で見ると福島県に陥没したような所です。里山で地震での被害は相対的に少ないのですが、南相馬からの避難民を受け入れ、峠を越した山元町、新地町などからも避難者を受け入れてきました。

その後、放射線値が場所によってはかなり高いことがわかりましたが、「福島県ではない」ので県に放射線値をちゃんと測ってもらえず、町独自で東北大学にお願いして計ってもらっているそうです。役場前では0.12μSv/hですが、県境の山林では0.6μSv/hも出ているところもあります。日々変化はありますが。

その筆甫というところで味噌造りをしているIターンの太田さん一家は、考えた末、できるだけ気をつけながらそこに留まることを選びました。そこで豆から作った味噌はとってもおいしいです。いま売っているのは原発事故以前に仕込んだもの。今年の仕込みについても茂樹さんは深く考え、精密な計測をし、これでいけると納得してはじめています。長崎の原爆のあと、浦上第一病院の秋月辰一郎医師は被爆した患者に『わかめのみそ汁」を飲ませて効果があったといわれています。くわしくは
東日本大震災と原発事故について http://www.h2.dion.ne.jp/~soyamiso/daisinsai.html

太田茂樹さんたちは福島にくらべて対策ができていない宮城南部のこどもたちを守るため、『子どもたちを放射能から守るみやぎネットワーク」をつくって計測、除染や講演会を催しています。子どもたちが危ないのは福島だけではありません。京大原子炉研の今中哲二さんの講演会なども催しています。詳しくは
ひっぽの元気な味噌SOYA公式ホームページ http://www.h2.dion.ne.jp/~soyamiso/